薔薇王の葬列
」のレビュー

薔薇王の葬列

真楠ヨウ/菅野文

薔薇王ファンは必読!

ネタバレ
2022年8月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ あっという間に読み終えてしまえる短いお話です。胸をえぐられるような苦しみを味わいながら読む本編とは打って変わって、コミカルに表現されているので最初は面食らいましたが、その分気楽に読めて良かったです。
ヨークの三兄弟がどれほど愛し合っていたかが分かる第1話。ヘンリーと雨が降る間だけ共に過ごした時、一緒に何を食べたかが分かる第2話。バッキンガムがリチャードと初めて会ったその日から(バッキンガム結婚の日)思いを募らせていたことが分かる第3話。ケイツビーがリチャードとの出会いから、人生をこの人に捧げると決意するまでを回想する第4話。アンと夫のエドワードが、自らの推し(リチャード)への愛について語り合う(張り合う?)第5話。
この作品を読むなら、本編を読んでからがいいと思います。そしてこちらを読んだ後、もう一度本編を読むと、より一層深く感情移入できると思います。その結果、余計胸をえぐられるという・・・。でも読んじゃうんだなぁ。特にケイツビーの話を読むと、本編のケイツビーのセリフや表情の背景が分かるので、たまらなく切なくて、もう泣くしかないですね。
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