人生の話





2022年8月15日
BLという括りはこのオムバニスには無意味ですね。
すごく好きです、人生を切り取ったような描き方。
3組の男たちの話がそれぞれ前後編で語られます。
1組目 失恋した公務員がノンケの元カレと登るはずだった山登りに初めて挑戦して次の恋に出会うまで。
主人公の目に映る世界そのものが、山に登ってみたことで変わっていくのが清々しい。
2組目 出版社社員と作家。この組み合わせのblは多いですが、リアル寄りの2人です。
ゲイを公言している作家の小説と出会い、自分を許容していく主人公の心の解け方が愛おしい。
3組目 表題作です。これがblじゃないのに刺さる。社畜とダンディーなタクシー運転手。東京の夜景の美しさが自分の記憶のそれと重なって涙が出そうでした。
この作品読みながら、友人がこんな感じで擦り切れてしまう手前で仕事を辞めていく若い社員を「最近の若い子は身勝手で自分のことしか考えてない」って言ってたのを思い出しました。
愛社精神、同じ釜の飯、大変なのは皆同じ、なんだそうです。
長年会社組織の中で働いて来たことはすごいと素直に思うのですが、誰もが人から勝手に与えられた役割を果たせるわけじゃない。
だからこそこんな物語が生きていく潤いになったりするんじゃないかな
すごく好きです、人生を切り取ったような描き方。
3組の男たちの話がそれぞれ前後編で語られます。
1組目 失恋した公務員がノンケの元カレと登るはずだった山登りに初めて挑戦して次の恋に出会うまで。
主人公の目に映る世界そのものが、山に登ってみたことで変わっていくのが清々しい。
2組目 出版社社員と作家。この組み合わせのblは多いですが、リアル寄りの2人です。
ゲイを公言している作家の小説と出会い、自分を許容していく主人公の心の解け方が愛おしい。
3組目 表題作です。これがblじゃないのに刺さる。社畜とダンディーなタクシー運転手。東京の夜景の美しさが自分の記憶のそれと重なって涙が出そうでした。
この作品読みながら、友人がこんな感じで擦り切れてしまう手前で仕事を辞めていく若い社員を「最近の若い子は身勝手で自分のことしか考えてない」って言ってたのを思い出しました。
愛社精神、同じ釜の飯、大変なのは皆同じ、なんだそうです。
長年会社組織の中で働いて来たことはすごいと素直に思うのですが、誰もが人から勝手に与えられた役割を果たせるわけじゃない。
だからこそこんな物語が生きていく潤いになったりするんじゃないかな

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