このレビューはネタバレを含みます▼
僕はニーチャの作家さん。
本作は折に触れ、何度も読み返す作品。
優しくて寂しい男、佐吉と鬼の赤子アカとの、
出逢いと別れが描かれています。
ラストはハッピーエンドです♡
人外で人と鬼の組み合わせは好きでよく読みますが、何と言っても斬新なのが、鬼側のアカがまったく人語を喋ることができないままに交流をしていくということ。
BL脳で鍛えられた色々補完する能力は必要ではなく、ただただ鬼といたらこんな感じかな…というリアリティを感じることができるんです。
話すことがない分、会話はないですが、
佐吉の優しいところやアカの気持ちなどが作画やコマ割りで伝わってきますし、余白で想像してみたりと終始ゆったりと2人の出逢いから生活していく様子を見ていけます。
ストーリー展開にしても、佐吉とアカの気持ちがよく分かるもので……後半からは、もう、ぎゅーと?
いや、ギュンかな。感動を表す語彙が出てこず残念w
胸が熱くなったり、目頭が潤んだり忙しいです。
しっとりとゆっくりと物語に没入させてくれる稀有な作品です。
佐吉とアカの一つ一つの行動言動の意味など、レビューで書き連ねたいほどなんですが、実際に読んで感じるものがあると思うので…グッと我慢しますw
本当に、普段いかにBL脳で読んでしまっているのかが、
よく分かるww
それはそれで楽しむ術として必要なんですが、
物語を読む。ああ…こうゆうことだな、と思わせてくれる本作に是非出会ってほしい。
今なら期間限定8/31まで読みホで一冊丸々読めます。
この機会に♡