このレビューはネタバレを含みます▼
初めての作家さんでした。あとがきにもありましたが犬っぽい攻めが得意だそうで、凱焔がご主人様にだけ忠誠を誓い、ひたすら守ろうとするのはいいのですが、言動が極端で、ほとんど狂犬じみていると言える程の忠犬っぷりが面白かったです。見た目の雄々しさと一騎当千とも言える働きぶりに反して、瓏蘭を前にすると駄犬のようにダメダメになってしまうのにも笑わせてもらいました。世界観も面白かったです。あとがきで先生が中華風BLと仰っていましたが、基本中華で服装に和・住にモンゴル・ミイラだゾンビだと様々な国の要素が少しずつ入っていて独特の雰囲気作りが楽しかったです。他にも疫病云々の設定は、今現在に深く関連していて考えさせられました。出版が2020年10月なので、その辺りの事情が作品にサラッと盛り込まれていたりして、色々と興味深い作品でした。