ひだまりが聴こえる【単行本版】
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ひだまりが聴こえる【単行本版】

文乃ゆき

胸が痛み、熱くなり、暖かくもなる。

2022年8月25日
難聴の航平が感じてきた寂しさ、諦めがすごく切ない。
周りの無配慮、無神経さにイライラする。
でも私もこの漫画に出てくる、無神経な外野だと思う。
その外野の心無い言葉や行動、一見理解があると見せかけた奢りや慢心が生む無神経。
こんなにも傷付けているんだなと、胸が痛む。
だからこそ太一のフラットさ、優しさ、純粋さに救われる。
航平は、太一に出会えてよかった。
心からそう思える作品。
太一も航平に惹かれているけど、航平の気持ちの方が今は強いかな。
そりゃそうだろう。航平にとって太一との出会いは特別すぎる。これまで誰も本当の意味で自分の気持ちを理解しようとしてくれた人はいない。航平が1番欲しかったものをくれたのが太一なんだもん。太一の代わりなんてないし、航平の気持ちを考えると胸が熱くなる。
二人には、この先もずっと一緒にいてほしい。

ジャンルBLじゃなくてもいいのでは。恋愛ってカテゴリにも収まらないと思う。

続編があるの知ってるので、続編も楽しみです!
二人から目が離せない!!
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