このレビューはネタバレを含みます▼
樋村高史は「恋をするのは女の子なのに、男にしか欲情しない」男。彼女のことは好きだし大切にしているけれど、できない。そんな樋村が同室になったのはゲイの深町巳晴。
イケメンがイチャイチャする本は大好きですが、こういうセクシャリティについて考える本も好きです。樋村について言えば、それって自分の気持ちを誤魔化してない?って思うのですが、やはりゲイであることを自覚するのはきっとプレッシャーがあることなのだと思います。同性婚が認められているアメリカでも同性愛者の矯正施設が未だにあるそうです。いつか治る病気みたいに扱われた同性愛者の気持ちはどうなのだろう。ふんわりと描いていながら強いメッセージがある作品だと思いました。胸を打たれて読後にはスッキリとした満足感がありました。世田谷シンクロニシティで検索して番外編(16ページ)読めました。レビュアーさんありがとうございました!
2017年11月 総211ページ 協力書店ペーパー1p 修正はトーン