ファイブコーナーズコーヒー 【電子限定特典付き】
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ファイブコーナーズコーヒー 【電子限定特典付き】

児島かつら

みんな難儀で、みんな愛しい。

ネタバレ
2022年8月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ そんな読後感でした…!
初作家さん。作画と作品紹介文を見て、好み!ビビッときたのでスピン含め全購入。(本作、9/8まで割引中)
そして、その勘は、間違いなかった……♡

分かりやすく言うと、
喫茶店を共同経営する長年ゲイ友の公彦と晴海。
そこにアルバイトで働く敬太(公彦とセ/フレ)交えた三角関係。
誰一人として、相手に気持ちを伝えず成立している、微妙なりに均衡を保った今の関係。
それが、晴海の元カレからの事業拡大お誘い話が来てから、徐々に崩れ始める……というお話。

恋愛のモダモダや人間の狡さ、優しさ、愛おしさみたいなものがこの一冊で表現されており、そしてしっかり染みるぅー!
淡々としているようでいて、ガッツリえちはあるし(喜)
登場人物みんないい奴!その気持ち分かる一ッ!と、一つ一つの言動行動に一喜一憂しました。
一冊完結やのに、すっっごい満腹感で充実感。
個人的な感覚ですが…ストーリー5、6冊分の読み応えでした。最高でした!

恐らくですが……、恋愛において苦い経験をしたことのある人には、たまらなく刺さる一冊なのだと思います。
誰に感情移入するか?と作品に没入する際に影響することだとは思うんですけど、割とみんなの感情、どれも理解できたしジワリました。
その中である意味、晴海の元カレは丁度いい当て馬w

公彦と晴海の両片思いのモダモダは、非常にリアル。お互い大事すぎて、ゲイ同士なのに進展させる勇気がなく、その間セ/フレがいたり恋人がいたり……そんな10年、尊いなぁ。
お互い側にいることが当たり前すぎて、長いとか感じない年月だったのだろうなぁ。

この作品のスピン、とめどなく、シュガーも読んだのですが……やっぱり、私は敬太派よねが確定!
本作の敬太もとにかく心身共に格好良いし、この三角関係で恋が破れるわけですが、その悲壮感ったら…
とうとう夫婦(?)経営になるのか…で惚れに惚れたわw
健気であり男気があり、自ら手を出し、自ら身を引く。
あゝ美しい……冷静にアツい!凄いセ/フレの鑑(涙)納得してないなりに、納得して前に進む。一番年下で一番オトナでした。

本作読んだ方は、
この流れで是非→→→とめどなく、シュガー読んで下さい♡
もう敬太が好きで好きで、ど〜しようもなくなります!
愛し上手、愛され上手のスパダリです。

本作レビュー、完全に敬太に振り切ってますね……悪しからずww
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