このレビューはネタバレを含みます▼
2012年の短編集。一見萌とか無縁のように思える?草間先生作品ですが、どのお話も転がりまわりたくなるくらい萌えいっぱい!!特に表題作は萌キュン!!
覗き見してるみたいなアングルの効果!
久世くんが柳沼さんを、柳沼さんか久世くんを見る視線や仕草がラブへと変わるその瞬間を壁になって目撃するんですから。堰を切ったように溢れ出す2人の感情をどちら目線でもなく俯瞰する…こんなにも臨場感出るのかと興奮してしまいます。
またセリフが良い!大人の男が自分の感情を探り探り、何も飾れないまま発するその言葉の甘いこと!
直接的でなくても相手に対する欲の部分まで想像出来てしまう…エロい。堪りませんね!!
植物はモリモリ昭和な建物、雨だれの描写。登場人物たちの住む世界に息を吹き込む先生の背景の描き込みがやっぱり好きだなとしみじみ。
あと受けちゃんの倒れる率高いwどのカップルも弱さや狡さや優しさ、そんな人間らしさに惹かれ合うのが愛しい。
読み返す度好きになるそんな作品です!