されど女王蜂は恋をする
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されど女王蜂は恋をする

陽歌れいり

王道展開に+αの設定が乗った変調オメガバ

ネタバレ
2022年9月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ Twitterでコミックス発売の告知を見て購入しました。作者さんの初コミックスとのことで、まずはコミックス発売おめでとうございます。さて本作品は、女王蜂Ωという特異体質のΩが自らの意志で任意のαを番にできるという世界観で、世話焼きな年下αライくん×女王蜂Ωのミオウのお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計190ページ。その体質から周囲に見放され、自虐的な生活を送っていたミオウが、偶然通りかかったαライくんに助けられて…というストーリー。オメガバは色んなバリエーションがありますが、女王蜂Ωという設定は新しくてユニーク!デビュー作とのことですが、こういう想像力・創造力は素晴らしいと思います。ミオウのこれまでの辛い過去もまとめてすくい上げてくれるライくん。包容力もあって格好良いんですが、身体だけが目当てではないと証明するのに、最初にいきなりエッチしない方がより説得力があったかなと思いました。あと、他の方もレビューされてましたが、女王蜂Ωの能力発動のきっかけが最初ちょっと分かりにくかったかも。最初は「お前みたいなのが番だったら」と思っただけで発動したけど、ライくんが好きだと自覚しても発動しない?強い意思を持たないと好意や嫉妬だけで発動することがあるということなので、ミオウは強い意思で発動を抑えてるということでいいんですかね?その辺りが初見でも分かりやすければ尚良かったかな。絵は綺麗なんですが、バストアップの似た構図・コマ割りが多くてちょっと単調に見えたのは残念だったかも。あとミオウが綺麗なお姉さんにしか見えないので、男らしい受けが好きな方にはいまいちかもしれません。
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