このレビューはネタバレを含みます▼
理不尽な世の中であっても必死に生き抜く少年達に焦点が当たっているお話です。
一体これから何が起こるのかと事件性を感じさせる幕開け、5年後に目覚めた友の存在。この部分だけでもシリアスな話だと分かりますが、その後に起こる怒涛の展開に果たしてどんな結末が？とそればかり気になり焦燥感が半端なかったです。ずっと緊張感漂う中、ようやく光が見えたかに思えたラストに言葉が出ませんでした。メリバではないけど幸せと言えるのかどうか‥。
父親から逃げるハルと大人に抗い続けるソーマ。2人の少年が出会い惹かれ、仲間と共に助け合いながら大人達に闘いを挑み自分達の居場所を掴み取りにいくお話。書き下ろしまでシビアなまま、最後は泣きそうになりました。BLは最小限で先生しか描けないであろう骨太なストーリーです。最後の言葉が今必要な人に届きますように。236p。
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