ひだまりが聴こえる-春夏秋冬-
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ひだまりが聴こえる-春夏秋冬-

文乃ゆき

太一はかわいそう、女性はすべて酷い

ネタバレ
2022年9月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 太一の友人2人を除く登場人物が、酷い。出てくる女性はほぼすべて鬱陶しい、気分悪い女性が登場してもそれ以上の何か、因果応報や主人公に突き放されるやらで納得っていう作品はあるんだけど、この作品に関しては救いがなく女性が出てくるとうんざりの連続でした。特にマヤ、太一が何かしたわけでもないどころか初っ端で太一はマヤに足を踏みつけられているのに、原因不明で理不尽なマヤのヒステリーや暴言、太一に役立たずと言いながら太一杉原の二人の邪魔しかしてない、同じ難聴を理由にしたただの杉原の粘着女?それを気にとめない杉原、太一の会社の先輩もいきなりのパワハラ。杉原はグズグズしてるし、高評価の作品なので読んでみたら、太一に対するあたりが強くてかわいそうになりました。杉原もなぜこんなにもてるのか、わからない。BLによくある外見だけでモテるというやつかな。杉原がモテすぎるキャラ設定じゃなかったらもっと話の焦点がしぼれたような。杉原のモテるだけでなにもなかったような女性とのゴタゴタや噂、常に女の視線や接触、こそこそ話、時には陥れるような謀略まで、多すぎます。難聴以前に、男性は外見がいいとこれほど女性からのセクハラや騙しにあうものなのか、ジロジロベタベタで女が見苦しい、女は結局、男の外見しかみないのか、というのがこの作品から得られた一番の感想です。難聴者の不便さと同性愛、両方の生きにくさを描きたかったのだと思いますが、杉原、全体通して、難聴じゃない時間のほうが長いようで、難聴設定もいらなくなってるように思えるんですが。
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