このレビューはネタバレを含みます▼
この作品はネタバレ読まずに3巻一気読みをおすすめします!
今まで、「運命」という言葉に都合よく引っ張られすぎていたんだと、薫の言葉に、気付かされてハッとしました。特にオメガバースの世界では「運命の番」がいて、唯一無二で、魅力的で、ロマンチックだなって崇めてました。でも、自分の選択の連続によって運命は変えられる。良い方向にも悪い方向にも。オメガバースを通して、どの世界にも共通する日常の大切なことを描いてます。幸せを願う人は自分の手で幸せにする覚悟を持つ、薫の言葉は額縁に入れてトイレに飾りたい!オメガバース初期の時代設定のようなのでΩへの差別がひどいです。中学生の多感な時期に、ある日突然、自分の性を突きつけられて、自分も友達も世界もが変わってしまう。始まりはリアルで残酷ですが、そのあとは2組の家族になるまでのお話なので、読んだ後味は悪くないです!このお話を読んだことによって、他のオメガバ作品の番にまで思い入れが増しそう。