このレビューはネタバレを含みます▼
作者様の言葉通り、別れから始まるお話です。
絵柄は嫌いな人いないんじゃないかなと思うくらいいい感じに流行りの絵柄で(?)、雰囲気がよく、引き込まれます。
タチネコが想定と逆だったので最初は「そっちか!」となりましたが、読み進めていくうちにしっくりくるように。
ストーリーはわりと淡々と進んでいくので展開は読めていたのですが、それでも最後、桐生が尽に縋りつくところはかなりグッとくるものがありました。
むしろそれだけで☆4つけたみたいなところもあります(笑)
個人的に残念だったのは、4年付き合ったふたりという前提があるのに、物語は4年後から始まるので、4年という決して短くはない月日が軽く見えてしまうことです。
要所要所で過去の鍵となる話がでてくるものの、私はいまいち入り込めませんでした。
読後感は悪くないのにうっすらともやもやが残るというか、こういう恋愛してる人いるよなあというか……。濡れ場は少なくエロさもないのに妙な生々しさがある、不思議な感覚でした。上手く言葉にできなくてすみません。
もう少し話数があるか、ドラマチックな展開があればハマったのかな。
あくまで私はハマらなかったというだけで、今のBLの傾向的にも好きと感じる方の方が多いと思います。
絵も上手で入り込みやすい絵柄だと思うので、友人に気になってると言われたら間違いなく勧めるかな。