食い詰め傭兵の幻想奇譚
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食い詰め傭兵の幻想奇譚

まいん/池宮アレア/peroshi

テンプレ+テンプレ

ネタバレ
2022年9月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 思ったままに言うと、主人公は、傭兵が巨大なブロードソードを背中に背負う、ベルセルクのガッツスタイル。
導入部分は、女性を連れた新米冒険者達が、洞窟内でゴブリンに殺されたり、犯されたりするゴブリンスレイヤー。
絵は綺麗なので、テンプレでも話の展開次第で面白くなると思うのですが、主人公がお馬鹿過ぎて共感出来ませんでした。
やられ役の新米冒険者達はともかく、負け戦を命からがら逃げ延びた主人公が、所持金が少ないからと、クズしかいないパーティに急いで参加する所から不自然です。
傭兵なら野宿など慣れている筈ですし、パーティに参加する理由は、ソロで動くよりも安全で報酬が良いからだった筈なのに、相手の実力も調べず、参加条件や依頼内容の確認、報酬分配の話すらしません。最低でも、一週間程度は拘束され、経費先払いの報酬(未確定)後払いじゃ、溝さらいでもしている方がまだマシです(苦笑)
馬車で数日かかる距離を、金が無いから走って追いかけるかと考えたり、標的の場所すら確認しないリーダーに従い、背中の大剣が使えない狭い洞窟内に入るなど、歴戦の傭兵とは、とても思えませんでした。
後、テンポが遅く、ファーストダンジョンの解説で何巻も使っていては、読者を留めて置くのは難しい気がします。
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