昨日、君が死んだ。
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昨日、君が死んだ。

ARUKU

好き、大好き、愛してる!

ネタバレ
2022年9月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ アルク先生の新刊に有頂天で飛び起き、それはもう、金銀財宝手にするよりワクワク。電子と紙本も購入。
2巻は初端からガーン!一生懸命ガーの為に食べ物捕まえ与えていたグー。毛皮の中身がカラになり、その中身を食べていたのが、グーだったとは!仰け反りましたが、我々とて同じことして生かされている訳でありますが、やられました。アワゎ~となるも、オムニバス形式の物語に戻れば、身近な問題提起をさり気なく散りばめ、体毛一本一本、皮膚一枚一枚剥がすほどの内容の濃さにファンタジーというより最早、哲学書。アー、私も愛する人を蘇生させたい。そこに陳腐な常識は存在せず、優しさと情熱全開の決意が幾万の生死を繰り返そうとも愛する人の再生に、陶酔するかの如く努力を重ねる主人公。奇しくも、辛い旅を続ける姿は、嫌い、大嫌い、愛してるの二人に重なりました。
私の祖母の口癖は、お天道様はちゃんと見ていて下さるのよでした。その言葉通り、先生の作品の弱者は腐ることなく、まっ正直に生きています。実直に生きているのに虐げられる人達を最終的に幸せへと導いてくれる先生のお話に毎回ほっこり。ただ、あのクリーニング師の行く末には、心残り。
掘り下げても掘り進んでも底が見えず、それでも惹かれてしまうのは、もはや恋?ならば、王妃のように気取ってアルク先生について行こうではありませんか。レビュー101回のプロポーズではありませんが、人生最後半に出会えたのは望外の喜び。命尽きるまで読みたい。読ませていただきます。
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