寄越す犬、めくる夜
」のレビュー

寄越す犬、めくる夜

のばらあいこ

鋭く危険な、純粋な愛の物語

2022年9月16日
一気にシリーズを読んで余韻に浸っている。
寂しくて傷だらけで攻撃的で愛に飢えた菊池と須藤。
社会に居場所がない捨て犬や捨て猫のような2人を放って置けない新谷。何も無い人間だから"抱きしめて"が切実だ。
見事な本編で読後感も感動的だが、切なさが残る。
その切なさを掬い上げてくれているのが、イルミネーションだ。最初から読んでみてほしい。
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