フォロー

0

総レビュー数

82

いいねGET

68

いいね

112

レビュー

今月(4月1日~4月30日)

レビュー数1

いいねGET0

シーモア島
ベストアンサー0
いいね47件
投稿レビュー
  • 魔術師クノンは見えている

    La-na/南野海風/Laruha

    面白い!
    2025年4月4日
    魔術はアイデア。水球でここまで出来るのか、いったいその目で何を観ているのか、魔術の研究て面白い…と次々読んで最新刊まで来てしまいました。そして続きをラノベで堪能し始めました。沼…
    いいね
    0件
  • ダンジョン飯

    九井諒子

    奥行きが深い物語
    2025年1月9日
    今更ながら読み始めて結局全巻一気に読了。最初はダンジョンの素材を美味しく料理するグルメ冒険ものと思っていたが、読み進めるほどに奥が深くなっていく。
    欲望をコントロールする難しさ、食べることと生きることなどが、散りばめられた笑いに誘導されつつ気付かされる。いやマルシル、死んだ仲間とウサギの群れを操る君には笑わされたよ。ライオスの見事な変人っぷり、狂乱の魔術師シスルーの一途な献身。一緒に生きたいという願いの切なさ…。読み終わる頃には登場人物たちとすっかり別れ難くなっていた。ダンジョン飯、お見それしました。
  • 異世界転生したけど、七合目モブだったので普通に生きる。

    白玉/北沢きょう

    楽しさ満載
    ネタバレ
    2024年12月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 4巻まで一気読み。主人公は異世界を意識した5歳から目立たず無難に生きようと努めるが、愛する人をその世界の中に見出した事により、バタフライエフェクトのように世界が塗り替わっていく。
    テンプレの乙女ゲームが夜空の星が動かない狭い架空のような世界で始まり、深入りした人間関係を築かなかったアルフレッドが初めてギルバートに心惹かれる。どんどん溺愛が深まり、とんでもスキルを持つ使用人達が張り切りまくり、幸せなロードマップで第一部の幕は閉じる。
    現実世界に飛んだ本物のセシルやその後のアルフレッドの活躍が見られるだろう第二部が楽しみだ。
    いいね
    0件
  • 旅猫リポート

    有川浩

    何度も読み直し何度も感動
    2024年10月18日
    改めて何度も読んだこの本を読みやっぱり泣いた。温かい思いが満ちた最上の物語。「みとりねこ」を紙本で読んでハチと悟に再会し、どうしても「旅猫」を読み直したくなった夜中。家のどこかにある本を探すより手っ取り早く電子書籍を手にして朝まで読んで…。まだもし読んでいない人がいたらぜひぜひお勧めしたいとレビューを書いています。有名な本だし言い古された言葉だけれど、涙と感動で心が洗われます。何度でもです。
    いいね
    0件
  • 神様の御用人

    浅葉なつ

    面白いです
    2024年9月4日
    御用人に任命された良彦は、古典や神話の知識は皆無ながら明るく物怖じしない性格のまま、弱っていく神様の御用を叶えようと奔走し続けます。まつろわぬ民も含め神様と人の子の関係を問い直し、根源を忘れるなと告げ続けているような物語でした。

    エンターテイメントとしても優れた物語で、試しに一巻を読んだら一気に全巻を読み終わっていました。生き生きと描かれる神様が沢山登場する神様の御用人は、新シリーズが制作されているそうです。再び神様と御用人の活躍が読める時を楽しみに待ちます。
    いいね
    0件
  • 八百万しんせん食堂

    伊戸川チェル

    ほのぼのしてます
    2024年7月6日
    何気ない物語かもしれませんが、読み終わった後に次の巻を探していました。素直に読んでいれば良い、それだけの物語でした
    いいね
    0件
  • 神田ごくら町職人ばなし

    坂上暁仁

    敬服!
    2024年5月8日
    こんなに緻密に再現出来るものなのかと思う。江戸の空気と職人の粋が鮮やかに蘇っている。女であろうとも職業人として生きる人生も描かれ、漫画の中を風が吹き渡っていくようだ。
    いいね
    0件
  • 緑土なす

    user/みやしろちうこ

    生き生きと再現される奥深い世界
    2024年4月28日
    原作を飾った秀麗なイラストがコミカライズされて楽しめるとは何という贅沢。ストーリーをテンポ良くマンガ化し奥深い世界を現出させたこの作品を読んで、改めて原作を読み直したくなりました。
    いいね
    0件
  • トーマの心臓 Lost heart for Thoma

    森博嗣/萩尾望都

    透明な時空間に浸ることが出来る贅沢な本
    2024年4月13日
    萩尾望都の「トーマの心臓」の透明感がこの本にはあります。
    「訪問者」と混ざったオスカー視点の物語ですが、エーリクの素直さ、少年達の鋭敏さなど忘れていた文学のような原作漫画のエキスが注がれています。もちろん異なる点もあり、その代表例が日本を舞台にしている事ですが、時代や国に束縛されない物語世界に瑞々しい記憶と気持ちが蘇りました。
    独立した文学ですが同じ空気に満ちた丁寧に書き上げられた本でした。
  • カブキブ!

    榎田ユウリ

    青春歌舞伎の気持ち良さ
    2023年10月11日
    最後の舞台がはねるまで波瀾万丈のカブキブの仲間たちに目が離せなかった。一体感をこんなにも伝えてくれるお話しが終わるのが惜しい。見事なフィナーレでした。歌舞伎初体験の高校生達と共に、歌舞伎の世界を吸収しつつ楽しんでいく事ができます。
  • 極道Dom/Sub 正しい愚弟の躾け方

    エキサイティングで面白い
    2023年8月4日
    とても面白く次々と読んでいる。画力が高く、Dom・Subとして刺激的で甘さもあり先が楽しみ。(しかし解説文で1巻は義弟を7歳下、2巻は8歳下、3巻は9歳下となっているので修正して欲しい)
  • 帝国の娘【上下 合本版】

    須賀しのぶ

    面白い!
    2023年7月19日
    面白かった。一昼夜で「帝国の娘」上下巻を読み切ってしまった。一段落ついているとは言えこの先が気になり続きを読もうとしたが「砂の覇王」「暗き神の鎖」「裳の女王」は電子版になっていないようだ。何て惜しい事。主人公の少女とそれを取り巻く人々の生き生きした描写と骨格のしっかりした物語が、没頭する楽しみを与えてくれた。夏休みの読書にピッタリではないでしょうか。
    いいね
    0件
  • 神客万来!

    ねむようこ

    絵本の裏側に飛び込んだような愉しさ
    2023年6月11日
    ねむようこのセンスオブワンダー溢れる作品。温かみのあるキャラクター達だが、5巻のラストひとコマで、ポンと寂しい空白が突然生まれて戸惑う。
    多彩な世界の接点で皆が救われる物語であってほしいと思う。
  • 妖奇庵夜話

    榎田ユウリ

    歪な愛を鎮める毒舌で優しい先生の世界
    ネタバレ
    2023年4月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ラストシーンと銘打たれた最後の9巻。もとより美しい表紙だと思っていたが、読み終わった時、改めて表紙を見ずには居られなくなる。有終の美を飾る見事なラストシーンだった。
    1巻にでてきた「おか あさん」と呼びかける歌の口ずさみがシリーズの低層音になっている気もする。愚かな程に愛を求め醜悪にも残酷にもなり得る心持ちを、静かな茶室の主人が捌く。最後に一筋の線が通って歪さが収まる。亭主が点てるお茶のように。
  • アドリアン・イングリッシュ

    ジョシュ・ラニヨン/冬斗亜紀/草間さかえ

    翻訳ミステリーの味わい
    2023年3月10日
    まず1巻読了。
    久しぶりに心理サスペンス的なミステリーを読んだ。ゲイかどうかが殺人の動機になるとは思わないが、男女問わず愛憎は動機になる。過去の痛みや切なさも密かな動機になり得る。
    ストイックな主人公の周りにそれらが重なり悲劇が連なる。
    残念ながら名探偵はいないが、やはり終盤はカタルシスを待ち望む。昔読んだ翻訳ミステリーを思い出しながらの楽しい読書タイムだった。
    いいね
    0件
  • 叛獄の王子

    C・S・パキャット/冬斗亜紀/倉花千夏

    よく練られていて楽しめた
    2023年2月28日
    面白かった。乾いた文体で早い展開、予想のつかない人物たち。主人公のデイメンは真っ直ぐな性格なので暗くならないが翻弄される。1巻目は王宮の闇、2巻目は戦闘シーンが増え仲間を掴んでいく、3巻目は過去を捉え直して最後の対決へ。
    終盤の幕引きは見事だがもっと楽しみたかった。どうしても心に残る忘れ難い登場人物もいる。これから外伝を読もうと思う。
  • 2119 9 29【イラストあり】

    凪良ゆう/草間さかえ

    見事な純愛
    2023年2月23日
    2月28日で販売終了というメッセージを見て慌てて購入。心が揺さぶられるような物語で涙がたまる。「俺氏」と自らを語る主人公はオタクだけれど、愛する者を守るために絶対ぶれない。傷ついたロボットを守る側に立つ。土台となっている世界はSF的で悲惨な面もあるが、主人公の暮らしぶりは現在と変わらず、愛する心情は真っ直ぐ伝わる。それがあまりにも純粋なので、ついレビューに残したくなる。
    いいね
    0件
  • 町でうわさの天狗の子

    岩本ナオ

    日常と非日常を愛おしい思い出が紡いでいく
    ネタバレ
    2023年2月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料3巻を読んでそのまま完結まで一気読み。
    天狗の子の秋姫は恋や友情に夢中な高校生で、小さな嫉妬でモヤモヤするようなごく普通の子。ところが7巻目位から天狗の力が育ち始め、8巻からタケル君の力や天狗世界が大きく膨らみ、秘めたる力が顕在していく。恋と友情と隣り合わせな不可思議な世界が、一大スペクタクルのようになっていく。
    切ない慈しむような愛に満ちた思い出が、自分を相手を諦め手放す事をさせない。
    悪夢をみていた瞬君が秋姫を取り戻す世界線と、共に落ちて名前を呼んでいた世界線と、2人がいなくても諦めない日常の世界線が一つに重なるその時。壮大なロマンも日常のロマンも一つの物語に収まっていく。余韻のアンコールが欲しいなぁ。終わると淋しい。
  • 金の国 水の国

    岩本ナオ

    イマジネーションが溢れて満ち足りた作品
    2023年2月2日
    一話毎にカラーのタイトル頁が入っているようなのだが、モノクロ画面なのが残念。広々とした光景や俯瞰の構図、緻密な描写など、本来なら雑誌掲載時の誌面で読むべきものなのだろう。独特な絵筆のような表現も魅力的で、漫画本来のパワーを感じさせる。御伽噺のような味わいだが、真実味溢れた愛と政治の物語で躍動感もある。賞賛しかない。
    いいね
    0件
  • 雨無村役場産業課兼観光係

    岩本ナオ

    何も無い村が目覚める瑞々しい物語
    ネタバレ
    2023年2月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 過疎化、高齢化、耕作放棄地、減反、獣害…地方の村にあり過ぎる状況がサラリと描かれている。気楽に。都会からUターンした役場勤めの青年、素直で純粋なイケメン、サバサバして料理上手な女性。友人同士の3人が、恋をして守ったり失恋したり仕事を成し遂げたりしながら村興しをしている。何気ないが小さな奇跡の積み重ねのようで、瑞々しく笑顔になれる物語だった。
    純真でイケメンなスミオが、一流演出家の舞台に大抜擢される裏ストーリーも読めると嬉しい。
    いいね
    0件
  • 保坂さんと三好くん[コミックス版]

    スカーレット・ベリ子

    最高です
    2023年1月31日
    シャープで洗練された線が柔らかい気持ちを掬いとっていく。不純物を濾過したような絵の力にまず脱帽する。そして人物が、言葉が生きている事に改めて心打たれる。
    保坂さんが素敵。三好君の若さが眩しい。こんな漫画が描ける才能が眩しい。そして時折り可笑しい。屈折した玖木氏も良い味出してる。はー楽しかった。
  • あおに鳴く

    凛とした美しい作品
    ネタバレ
    2023年1月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 第二次大戦の航空兵が空中戦の間際に現代にタイムスリップした。由縁ありそうな司郎と菊の穏やかな日々は、終わりを見透かすように切ない。竹刀を構える端正な姿、清らかな後姿や襟足に胸を打たれる。透き通った狭間で叶った逢瀬の潔さが愛おしい。希望を失わない凛とした作品だった。
  • 転生幼女はあきらめない

    カヤ/

    明るく楽しくずっと読み続けたくなる物語
    2023年1月28日
    足をぶらぶらさせ、鼻歌を歌い、片言を喋り、ヨチヨチ歩くリアの姿に父や兄をはじめ皆が魅了されていくが、判断は大人のリア。優れた魔力の扱いもあり、次々発生する困難を見事に乗り切っていく。
    明るく楽しい物語なのでストレスなく読み続けていける。
    魔石、魔力、虚族というリアの世界の根本にも解明の兆しが現れつつも、リアはまだ4歳未満。可愛い言動は強力な武器だ。
    いいね
    0件
  • ステノグラフィカ

    一穂ミチ/青石ももこ

    仕事を守り恋を守る大変さと大切さに共感
    2023年1月24日
    前作でちらっと出てきた西口が、今回は主人公の一方となっている。口が達者で顔の広いステレオタイプの政治記者…に見えていた彼に翳りがあると分かってから話しに深みが出て俄然面白くなった。一方の碧も速記者として黒子に徹し自制した独特な生き方をしている。速記者という専門職も消え去ろうとしているのかと感慨深い。
    このシリーズは仕事人への敬意が感じられ、仕事図鑑としても面白い。女性が仕事の現場で活躍する困難さと気概も描かれていた。
    いいね
    0件
  • off you go

    一穂ミチ/青石ももこ

    繊細な人間模様で読み応えあり
    2023年1月22日
    乾いて透明な情景描写に、口にはされない本音と激情が混ざる。それを良時の目を通して知り、良時が密にとって得難い存在であろう事も知る。
    長い回想から現在に戻ると少し混乱する。行ったり来たりするこの境目の無さは、3人の間柄と似てもいる。微妙で繊細、それでいて強い絆で結ばれた人間模様。途中これはラノベなのか?と思った。達者な筆で揺れ惑いを筋立てにしたような小説だった。読み応えあるが好みは分かれるかもしれない。
    いいね
    0件
  • 半分あげる【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

    有馬嵐

    凝縮したメモリーが心を打つ佳作
    ネタバレ
    2023年1月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 映像のように美しい背景をよぎって2人の少年が手を繋いで逃避行をしていく。美しく凝縮された時間だ。
    白木君にとっては初めての意味ある時間だっただろう。黒川君は真っ直ぐで情のある少年だが、発見後に親や警察に訳を話せなかったのは何故だろう。何事もなく日常に戻るには重すぎるはずだが。
    白木君がその後クロをずっと好きで求めていたのは良く分かる。でもクロに恋々とした想いはあったのだろうか。
    2人のその後に満足しつつ、もう少し踏み込んで欲しかった気もした。
    すごく良い本だからこそ。
  • is in you

    一穂ミチ/青石ももこ

    ノスタルジックな活力ある香港の描写が秀逸
    2023年1月18日
    一つひとつの言葉がくっきりしていて、文章に輪郭があるような感覚を覚えた。かつての活気ある香港、周囲への違和感と人との接点に敏感な学生時代。そんな背景の中で主人公達が悩んだり恋をしたりする。いいな、と思った。
    社会人として香港の新聞支局が舞台になると屈託が出てくる。初恋の傷、鞘当て、嫉妬。仕事の手は抜かないが恋に不器用な男たちだ。
    いいね
    0件
  • バースデー

    安西リカ/みずかねりょう

    心が甦るような物語
    ネタバレ
    2023年1月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 生き延びる為に生まれた三希というパーソナリティに強く印象付けられた。元の人格である百合原の心を守ってきた三希は、ささやかな日常への願いを持っている。百合原も質素で寂しい日々を送っているが、三希に導かれるように滝本と出会い、惹かれ合う。読み進むにつれ過去のベールが剥がれていき、人格が甦る物語でもあった。バースデーというタイトルが心に残る。
  • 鳴けない小鳥と贖いの王

    六青みつみ/稲荷家房之介

    一途な愛と贖いが運命を覆す幸福への道のり
    2023年1月13日
    一冊目は無垢なルルが哀れでクラウスの愚かさに辟易したのだが、2冊目以降で駒がひっくり返っていく。3冊読んで大正解。
    瀕死のルルとクラウスの出会いが僥倖だとしたら、口がきけず指輪も失った状態で出会ったのも定めだったのだろう。しかしその後、奸計に嵌り、真実を知り、後悔にかられ運命を覆していくのは人の力。
    魔族との闘いもあるので簡単にはいかないが、決意と贖罪と愛が示され、幸福な場面を堪能出来る。フワフワ羽毛のルルも可愛かった。
  • どこか遠くの話をしよう

    須藤真澄

    涙があふれる
    2023年1月11日
    特に2巻。1巻から続けて読んで、主人公達の記憶や想いを共有して欲しい。緑あふれる未来を夢見ていきたくなる。
    いいね
    0件
  • ママゴト

    松田洋子

    とても良い映画を見終わったような深い感動
    2023年1月10日
    人間の心の底を掘り返し耕すような稀なる作品。この本に出会えて良かった。
    一見尤もらしく見えていても寂しい子供時代を心の中に抱えた迷子の大人は沢山いる。生命力の塊のような子供が転がり込んできて初めて、どんなに自分が乾いて孤独だったかを知る。その先への不安があっても守るべきものを知り助け合って生きるのだと、この本の中でヒーロー戦隊と子供達が示してくれた。
    読み出したら止まらず3巻一気に読んでボーっとしている。
  • カラオケ行こ!

    和山やま

    変なテイストが後を引く
    2023年1月8日
    京人形のような面差しの主人公達が、肩透かしのような含み笑いを誘い出す。強面で凶悪なオジサン達がカラオケで競い、ボーイソプラノの臆病な学生が舌鋒鋭く切り込む。破天荒な発想なのに意外にピュアで、独特な可笑しみが満ちていて、後を引く読後感だった。
    いいね
    0件
  • 探偵事務所の飼い主さま【分冊版】ベビーシッター編

    noji

    大切にしたい気持ちになる
    2023年1月8日
    動物との相性が良い方と悪い方という風変わりな探偵コンビなのだが、今回は赤ちゃんという最強の生き物がやってきた。赤ちゃんはぷっくりとしたほっぺの昔ながらの赤ちゃんの顔つきだ。室内の小物に至るまで手間と愛情を込めて描かれているようで、暖かい気持ちが溢れる作品だった。
    いいね
    0件
  • 偽りの王子と黒鋼の騎士【特別版】(イラスト付き)

    六青みつみ/稲荷家房之介

    幸せを願わずにはいられない
    ネタバレ
    2023年1月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 不幸と幸せは糾える縄のごとし…我儘で愚かな王子は残酷な童話のような報いを受ける。元王子が唯一救いを求めるのは護衛騎士グレイルだが彼にも見捨てられ、酷く穢され傷つく。こそげるように洗われるシオンの魂。心が潰れるような場面もあれば、暖かく慰撫したくなる場面もある。何を犠牲にして何を選ぶかを問われ、自ずと未来が開かれる。
    シオンを中心とした人々も生き生きとしていて、物語に引き込まれて浸るような読書時間だった。
  • 白い森

    市川慈雨/一夜人見

    淡々としている印象
    ネタバレ
    2023年1月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 美しいプロローグだと思う。首都に着くまではテンポよく話しが進み面白い。中盤では地の文に会話を組み込むモノローグのような文体が混在して、感情移入が出来にくくなった。勿体ないことだ。起伏に乏しく冗長に感じる。溺愛パートナー2組での4P場面は疑問。終盤にむけて文体は元に戻り展開も早まり楽しめた。番外編は幸せな空気で良かった。星は3か4か迷いに迷った末、厳し目の評価で申し訳ない。
    いいね
    0件
  • 俺と部長と大人のおもちゃ

    小中大豆/北沢きょう

    楽しそうな会社のラブコメ
    2023年1月3日
    このタイトルと表紙だと誤解されがちだが、中身は純愛ラブコメ。
    主人公は、そこそこ優秀でハンサムでナルシストでポジティブで素直なアホの子。
    読み進むに連れて仕事は真面目に取り組み気丈な面もある事が分かってくる。開発者が変人故に、アダルトグッズが良いアクセントとして登場してくる。楽しそうな会社だ。
  • 王と王子の甘くないα婚

    小中大豆/三廼

    哀れさのない開放的な感覚のオメガバース
    ネタバレ
    2022年12月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オメガバースにある哀れな感じがなくて良かった。
    おまけの短話にはジェンダーフリーのような新しい認知も描かれ微笑ましい。バースにも性別にも関係なく愛を確かめて結ばれていく、不幸な過去を跨ぎ越すところこそアルファの結婚なのだろう。
    いいね
    0件
  • ベベさんの恋人

    桂小町

    確かにこれは極上。オシャレなレディの愛。
    2022年12月25日
    シーモア島のおすすめで手に取ってみました。なんて立派な生き死にだったでしょう。べべさん。フランスの銀幕の大女優のように誇り高く愛を貫きましたね。美しい線で大切に描かれた珠玉の名作でした。
    いいね
    0件
  • 異世界猫と不機嫌な魔女

    柏葉ヒロ

    なんとも風変わりで魅力的
    2022年12月25日
    巨大ネコの無邪気な万能感が魅力的で読み始めたのだが、読み進むに連れ物語の奥行きの深さに魅了されていく。機嫌の悪そうな老女を筆頭に、出てくる人物は全て悲惨そうな過去の重荷を背負っている。過去に何があったのか、これから襲う災厄にどう臨むのか…シリアスな局面なのだが、ナアは無双しそうなのが何とも…。ユニークな風合いのファンタジーだ。
  • 転生しても嫌われ王子だったので関係修復頑張ります。

    宇栄原紅音/御子柴リョウ

    読み進むにつれ幸せな時が増えていく物語
    2022年12月24日
    嫌われて自信もないマイナスからのスタートだったが、正当な振舞いが出来る王子として磨かれていく。上巻では困難に翻弄されるが、下巻は自分で選びとった道で持ち上がる苦労だ。非常に美しいとされる主人公だが、問題行動が多かった。その謎や陰謀を解き明かしていく上巻とその源にも挑んでいく下巻。どちらでもセオドアとの関係性が大切なテーマだが特に下巻は甘くなり、周囲の人たちも和やかになっていく。関係修復に頑張る主人公によって、読み進むにつれ幸せな時が増えていく物語だった。まだ彼らと別れたくない。この先も読みたいと思う。
    いいね
    0件
  • 召喚獣士の学校 分冊版

    秦和生

    何これ?すごく気になる
    2022年12月19日
    初めての作家様、全く知らなかった漫画。試し読みして急速に惹きつけられた。まだ序章だけど、世界はコーラの知らない複雑さに満ちているようだ。キリアンの底力もこれからだ。続きを読みたいが、仕方ないからこの作家様の別作品を読んでみようと思う。
    いいね
    0件
  • 夜啼鶯は愛を紡ぐ

    小中大豆/yoco

    透き通った歌声のような物語
    2022年12月18日
    なんて可愛い人なのだろう。ナイチンゲールの儚さと煌めきと一途さを持ち合わせた人。完璧で孤独な皇帝への悲恋が約束されたようなお話。
    最後には本物の愛が待ち受けているが、ナイチンゲールの歌声がずっと漂っているようなお話しだった。
    いいね
    0件
  • 菫の騎士

    榎田尤利/ライトグラフii

    満足いく王道の物語
    2022年12月15日
    外の地域は荒れているようで、長閑な精霊の森はひとたまりもなく蹂躙されそうだ。菫の精霊が守護していた従兄弟は乱暴で得体の知れない騎士となっている。
    前半は精神的な試練で、後半は武力を含めたスピーディな展開になっていく。最後は満たされて幸せな気持ちで読み終えた。
    いいね
    0件
  • 冷酷な覇王の予期せぬ溺愛

    佐竹笙/森原八鹿

    読み応えあります。
    2022年12月14日
    レオナの人物像から、賢明さとは何だろうと改めて思わされる。珍しく攻めの視点で描かれているが、怜悧な攻めがレオナに感化されつつ辣腕をふるうのも見どころだ。これまでの本に比べるとファンタジー色が薄れて国家間のやり取りが増えるが、メインは覇王の溺愛。レオナ周りが柔らかくなっていく。
    佐竹笙という作家を知って一週間も経たずに今出ている6冊全て読んでしまった。もう新作にかかっているだろうか。早く次の本を読みたい。
  • 坂の上の魔法使い

    明治カナ子

    是非読んでみて!
    2022年12月13日
    私がオンライン書籍で最初にハマった大好きな本。今でもとても大切な大事な本。「坂の上の日常」という一般流通していなかった小冊子を探しに探して入手したシリーズ。この本で一気に明治カナ子先生のファンになりました。風変わりな話で独特な絵柄なので万人受けではないかも知れません。でもちょっと気になるテイストでしょう?
    大好きな本なのでどうしてもお勧めしたいのです。
  • 天才魔導士の過保護な溺愛

    佐竹笙/kivvi

    読みやすく面白い
    2022年12月12日
    いつもいい所で終わる!と思ったので、書き下ろし短編があって嬉しかった。幸せな姿を確認したかったのでとても満足。
    魔物がいつか再び噴出し甚大な被害を与える…震災を思い起こす状況下、ヴァレンテは討伐士を育て避難計画を練る。家族を全て目前で魔物に喰われ、討伐士になる事が生き甲斐のエリオは、一心に学び道を切り開く。エリオの成長物語にヴァレンテの溺愛。最後は納得の納め方。この4日間でお初だった作家の本を3冊読んで、引き続き4冊目を購入予定。読みやすく面白い。
  • 天馬の貴公子の箱入り花嫁

    佐竹笙/新井テル子

    面白いです
    2022年12月10日
    「天馬の貴公子の永遠の花嫁」が面白かったので、スピンオフと言われているこの本を引き続き読んだ。
    世間知らずで素直な性格なのに意地っ張りな所もある主人公が好ましく、起伏のあるストーリーに引き込まれ、夜遅くまで読み耽り一気に読了。初めての作家さんだったが読みやすい文章で、更にもう一冊別の作品を購入しこの後読む予定。本当は、志遠や思雨のその後をもっと読みたい。何気ないのに後を引くのだ。
  • 薔薇

    夜光花/奈良千春

    独特の世界に浸り読み耽った
    2022年12月5日
    薔薇がモチーフになっているだけあって、中世の香り高い、血とデカダンと愛欲と幻想が入り混じったような作品だった。
    怪人二十面相と小林少年のような冒険に血筋が絡むゴシックロマンスとダークファンタジーの世界。そこに主人公と守護者2人の恋情が色濃く重なっていく。
    冗長に感じられる箇所もあるのだが、クライマックスに向けて読み進めたくなる筋立てがある。
    黒と赤が入り混じる表紙イラストが、カタコンべを舞台に不死者と薔薇騎士が闘いを繰り広げる世界観とよくマッチしていた。6巻の最後の挿絵が読後を暖かい気持ちにさせてくれる。
    いいね
    0件
  • 美しい彼番外編集

    凪良ゆう/葛西リカコ

    ちょっと突き抜けてる平良一族
    2022年11月26日
    段々と努力型キングの清居君が気の毒な気がしてきた。
    平良一族は皆優秀そうで且つ変わっている。
    愛ははたから見るとちょっと滑稽。
    色濃いキャラが満載の「美しい彼」。本編第4作、期待しています!
    いいね
    0件
  • 美しい彼

    凪良ゆう/葛西リカコ

    どんどんカッコ良くなっていく
    2022年11月22日
    1巻目、平良は凪良作品の中でも出色の変人キャラだと感心する。「きも」という清居の言葉に深く頷く。
    その平良が天才肌の才人であるとは、アヒル隊長でも気がつくまい。
    2巻目、平良ワールド炸裂の迷言に笑いのツボを押される。清居は芸能界で輝きを増していき、平良も軸が定まり始める。ここからが面白い。
    3巻目、清居は役者として壁を破る戦いをし、平良も写真家として本気になる。2人の会話は息の合ったコメディコンビのようだ。挑戦の機会を与える大人達の言葉は含蓄に富み、高みを目指す若者の物語ともなっている。
  • 恋愛前夜

    凪良ゆう

    ヤコ先生はラブリーで男前
    2022年11月20日
    以前読んで大好きなシリーズを再読。ヤコ先生男前!
    求愛前夜では、乙女の心を鷲掴みにする大人気漫画家(ゲイでオネエでSだけど)と熱心でストイックな編集者(強面だけど心は乙女)のタッグが最高です。
    恋愛前夜1のトキオとナツメの物語は、子供の頃から寄り添ってきた2人の友情と一途な想いの恋愛前夜。そしてやっぱりヤコ先生は男前なのです。
  • 天水桃綺譚

    凪良ゆう/藤たまき

    瑞々しくいとけない桃の精
    2022年11月15日
    凪良先生がデビュー前に書いた物語を改訂し、新作を書き下ろした本。
    瑞々しい感性でいとけない桃の精の恋が、おとぎ話のように綴られている。この初々しさ、一途さは、著者の語る早春賦のようで心が洗われる思いがする。
    慈しむように読みたくなる本。
    いいね
    0件
  • 金持ち君と貧乏君

    秀良子

    琴線に触れる大切にしたい作品
    2022年11月9日
    第二次大戦末期に掬い取れなかった願いに、もし手を差し伸べる事が出来たなら。その願いの一つが姿を持ったような作品だった。涙がでる。
    あの理事長の透明さは彼岸を透かし見ているようで、明治君の七転八倒も若いエネルギーそのもので、どちらも純粋だ。
    (好きよ、大好き)という心の声が柔らかく響く。
  • 神さまのビオトープ

    凪良ゆう

    多分ハッピーエンド。鹿野が魅力的。
    ネタバレ
    2022年11月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一言で表現し難い。様々な愛を受容して可能性を見いだすという意味で「神様のビオトープ」と題されていると思ったが、幽霊との生活を必死で守ろうとする主人公は常に幽霊を失う事を恐れている。この純愛を貴重に思いながら、変化出来ない幽霊に"去った者"としての自我があるのなら哀れを感じる。それでも手を離すまいと決めたなら、それが2人にとっての正解なのだろう。赤塚不二夫の漫画じゃないけど不条理であっても、これでいいのだ。
    いいね
    0件
  • すみれ荘ファミリア

    凪良ゆう

    芥が印象的。期待に違わぬ作品。
    2022年11月5日
    芥の素っ気ない言葉が小気味いい。下宿というレトロな空間で生息している人間模様というだけで大好物な状況だ。芥が周囲にどんな作用を生むのか期待しながら読んだ。愛を起点に毒も炙り出されて人物像が再構築されていくが、どこか透明感があり復元力がある。期待に違わぬ作品だった。
  • 竜の棲み処 君が僕の永遠なる希望【新装版】

    /一夜人見

    素直に楽しめるピュアな本
    2022年11月4日
    素直に楽しめた。主人公は健気な少年で龍は初めての巣作りで初々しく、茨の城が変貌していく。「龍の棲み処」「龍の棲み処ー君へ至る道しるべ」のスピンオフと知り検索してみたがシーモアではまだ発売されていないみたいだ。だが、前作を知らなくても充分楽しめた。
    いいね
    0件
  • ニアリーイコール

    凪良ゆう/二宮悦巳

    しっとりと心情が伝わる、上質な作品。
    2022年11月2日
    さすが凪良ゆう作品。
    しっとりとした空気が文章に流れていて、登場人物の心情が素直に伝わってくる。
    読みながら慰撫されていくような気がする。子猫のニーニが可愛い。
    いいね
    0件
  • 心を半分残したままでいる

    砂原糖子/葛西リカコ

    繊細だけど筋道がしっかりした本
    2022年11月1日
    島やレビューを読んで全巻購入しながら暫く寝かせていた。お勧め通り読み始めたら止まらない😄
    作中主人公が「全ては儚い。だからこそ、後悔のないように生きなければならない」と思う場面がある。繊細だけど筋道がしっかりとした本。
    …そして可愛い!タイトルがコーヒーの香りのように染み込む。
  • S社長と愛されすぎな花彼氏

    小中大豆/のあ子

    気楽に楽しめる本
    2022年10月27日
    作者が後書きで書いている言葉。「言い訳させていただきますと」「お好みに沿っているかわからないのですが」…確かにちょっとどうかと思いますが、後半は結構愉快でした。
    気楽に読む本ですね。
    いいね
    0件
  • 鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?

    小中大豆/みずかねりょう

    追い詰められた永利に魅了される
    2022年10月27日
    ミューズと呼ばれる存在に10年間あり続けるのは、努力や才能だけでは足りない、特別な愛や犠牲が必要でしょう。紹維はその足掻きを見せない。痩せ我慢しあう2人だが、崖っぷちなのはどちらだったか。
    ミューズに新しい息吹が求められる時、追い詰められた永利がとても魅力的になる。記憶に残る描写だった。星は5か4か迷った末の4。
    いいね
    0件
  • 何度でもリフレイン

    安西リカ/小椋ムク

    みっともなくなれる大人の格好良さ
    2022年10月25日
    学生時代のアパートや母の死別、続かなかった10年前の激しい恋。絶対やり直さないと決めても引きつけ合い、仕事を回しながら抑えていた情愛が大人の皮を引き剥がす。そこが好きだ。
  • ここで待ってる【SS付き電子限定版】

    凪良ゆう

    真摯だからこそ緩やかに結ぶ愛
    ネタバレ
    2022年10月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 親友への絶対的な信頼と密かな愛。その親友が死んだ時、友の愛した女と子供を守るという、ハードボイルドな生き方を選んだ男子高校生。
    ライトな筈のBL小説に混ざる、不退転だった小さな家族の歴史が胸に刺さる。
    頼る事も下手だった飴屋が葛藤しながら成田を頼り始め、律儀な立ち居振る舞いを崩さない成田が支える手を伸ばす。
    主要人物に狡い生き方を選んだ人がいないから、読みながらきちんとしたハッピーエンドを求める。彼らに幸せな結末を、と思いながら中々縮まらない距離に微苦笑しながらゆったり読んでいける。
  • セキュリティ・ブランケット

    凪良ゆう/ミドリノエバ

    恋心と親心、錯綜しながらも魅力的
    2022年10月21日
    上巻を読んでいる時はどうなるのかと思った。くんず解れつ偶然も多くて、でも読み続けさせる魅力がある。諦めたり我慢したり、諦めなかったり曲げなかったりする中で、一番大事なものを残そうとする。ジェネレーションギャップも立ちはだかって、恋心と親心、どちらも良く分かります。
    いいね
    0件
  • 傾国の宦官【電子限定かきおろし付】

    日野晶

    過酷な過去を背負う強かな宦官が魅力的
    ネタバレ
    2022年10月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズの最後に読んだ本。コミカルさは減じたが、激しく心を動かされた。無実の罪で殺された一族と双子の兄弟の復讐を、ただ一人宦官として生き残った虞淵が背負う。凄みがあり国を後ろから動かす才知もある宦官だ。終盤は涙を誘う。やがて宦官の活躍する時代も終わるのだろうが、強かな宦官は官僚としても有能だろうと思わせる。
    いいね
    0件
  • 帝國の宦官【単行本版】

    日野晶

    良いです!予想以上に。
    2022年10月18日
    帝国の宦官→皇帝と宦官→帝国の宦官2と読む。
    独特だなぁ、ジメジメしてなくて面白い、テンポ良く進んで読みやすい、よく調べているな、キャラがいい、純粋だ…と読み進めていくうちに、なんだか随分と感動してしまった。長春の言葉に万感が迫る。彼らがすごく好きになっている自分がいる。ちょっと驚いている。
    いいね
    0件
  • 白狼王と愛され狸の恋道中

    小中大豆/陵クミコ

    あったかく面白い一途な忍び狸の物語
    2022年10月15日
    不安の多い世の中だからこそ、狸の出番です。
    一途で初心な狸が主人公なら、世界は悪い方に転がりません。
    テンポ良くスルスルと読め、ヤンチャで微笑ましく、満足して読み終える事の出来る、とても好ましい本でした。
    いいね
    0件
  • プチミニョン -獣人おめがばーす-

    羽純ハナ

    幸せ 幸せ
    2022年10月13日
    幸せな世界を読める幸せ💕
    獣人オメガバースシリーズの愛の結晶、珠玉篇としてとても楽しみに読んでいた作品です。それが完結なんて!寂しいじゃないですか!…ロスになりそう…
    この愛らしい日常の一コマを繰り返し見るだけで大満足でした。
    充電期間を経て、個性的で元気な子供たちとちょっと成長した少年時代が描かれたらどんなに嬉しいでしょう。
    ともあれ。完結おめでとうございます。今までありがとうございました。再びまみえる事を願って。再見!
  • 初恋の嵐【SS付き電子限定版】

    凪良ゆう

    とにかく読んでいる間楽しかった!
    2022年10月8日
    何気に空き時間に読み始めて、その日のうちに読み終わってしまった。ほとんど一気読み。読みながら焦ったい2人に微苦笑がウズウズ湧いてくる。恋も友情も愛も責任もくるりんと詰まってる。
  • いとしのムーコこどもばん【むりょうばーじょん】

    みずしな孝之

    おバカな愛すべき犬の内心の声♡
    2022年9月27日
    犬好きさんはもちろん、難しいことを考えたくない時、ほっこりしたい時にピッタリ。ご機嫌な犬がこまつさんと共に元気に過ごしてます。シンプル。なんて事ないお話しなんだけど、微笑ましくて好ましい。得難い本かも。
    いいね
    0件
  • 不滅のあなたへ

    大今良時

    登場人物が魅力的。生きる事を問いかける。
    ネタバレ
    2022年9月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最初の少年がずっと微笑んで挫けずにあろうとする姿に胸を打たれた。物言わぬ獣の視線が純粋だ。
    彼を映し取った存在はやはり無垢だ。どう生きるか選び命を失ったとしても、フシによりそこから物語は更に進む。
    私は今、グーグーとの物語が佳境に入った所で頁を捲る手を止めている。更に進む前で。感情に引き摺られて。
    〜第一章が終わるまで読んだ。思い返せば最初のエピソードに全て有った。少年が命綱のように狼に結び最期まで離さなかった綱が印象的だったが、あの綱がこんなに意味を持つとは。狼に食事を与え荷物は自分で背負い、忘れないよう知る限りの人の顔を描いた、最後の1人となった少年の望み。
    フシは繋ぐもので、ノッカーは解くものだ。広がる宇宙の中で凝縮する星のように、相反しながら連鎖している。
    最後までゆっくりと読んでいきたい。
  • 寄越す犬、めくる夜

    のばらあいこ

    鋭く危険な、純粋な愛の物語
    2022年9月16日
    一気にシリーズを読んで余韻に浸っている。
    寂しくて傷だらけで攻撃的で愛に飢えた菊池と須藤。
    社会に居場所がない捨て犬や捨て猫のような2人を放って置けない新谷。何も無い人間だから"抱きしめて"が切実だ。
    見事な本編で読後感も感動的だが、切なさが残る。
    その切なさを掬い上げてくれているのが、イルミネーションだ。最初から読んでみてほしい。
  • 鴆 天狼の眼

    文善やよひ

    天晴れ。漫画って凄い‼︎
    2022年8月22日
    この様な漫画に出会うと言葉では追いつかない。
    ジェンシリーズ全てに言えるが、構想力、表現力、キャラクターの魅力、全てにおいて群を抜いている。
    どれほどの才能と精魂が込められているのだろう。
    羽の重みと動きが生々しい。優美で愛に一途なジェンに比べて人の世は通俗だ。
    美しい画力に惹かれて購入し、物語に夢中になり、一気に読み耽り、読み終わってもボーとしている。
    このシリーズどの本も星5つでは足りない。感服しました。
  • 行き倒れの黒狼拾いました

    小中大豆/麻々原絵里依

    達者な筆に膝を打つ
    2022年8月18日
    読んでいて小気味いい。
    ぽんぽんと会話する流れは江戸人情小噺の芝居観劇をしているようで、ほくそ笑みたくなる。
    手練れの籠絡技にはさすがBLと感心し、揺れる心模様にはつい一言挟みたくなる。
    お江戸そぞろ歩きも楽しめるし、市井の話のようで度量の広い話でもある。
    商人として市場開拓していく爽快さもある。
    ライトノベルの風通しの良さが好ましい。
    いいね
    0件
  • OFF AIR~イエスかノーか半分か~

    一穂ミチ/竹美家らら

    顔が綻ぶ
    2022年8月15日
    とりあえず本編3作読んでそのままOFF AIRに来て、まだ1作目しか読了していませんが… 。 デイドリームビリーバーを読んで、我慢出来ずに忌野清志郎の楽曲を再生しながら読みました。潮の作品にこの曲を当ててきた段階で、潮の想いと計と生きる覚悟が包摂されています。
    映像で大切にしているコアを表現する潮と、その価値を誰より理解している計だからこそ出来る、再生力。
    短編集なので軽い作品も含まれていますが、全体的に顔が綻ぶラインナップとなっています。
    いいね
    0件
  • イエスかノーか半分か

    一穂ミチ/竹美家らら

    あー満足‼︎
    2022年8月14日
    皆さんの高い評価が頷ける。思いっ切り表裏がある計と抱擁力がある潮。旋風のような会話と内心の声が可笑しい。
    互いに分かち難い存在となる本筋を強力に膨らませるのが、没頭している仕事の存在だ。
    自己と仕事が重なり合い能力が発揮されていく様が、実に小気味良い。
    特にラストまでの畳み掛けの気風よさ。満喫して読み終えた。
    シリーズ続編があるのが嬉しい。早く読もう。
  • 賢者とマドレーヌ

    榎田尤利/文善やよひ

    読書の醍醐味を味わえる
    2022年8月7日
    あっという間に本の世界に引き込まれた。
    良質なストーリーテリングと美しいイラストが相まって、ページを繰りながら登場人物が動き声が響く。
    世界のベールが一枚ずつ剥がれ、壮大なファンタジーが広がる。ドラマチックに進む物語に胸を踊らせる。
    読書の醍醐味。
    続きを読むのが楽しみだ。

    (多分誤植…146/409頁 かぼちゃスープの話の中 ×ある的→⚪︎ある時)
  • ぼくとアナン

    梓河人

    暖かい気持ちになる物語
    2022年8月4日
    「アナン、」は父となる流の視点だったが、「ぼくとアナン」では猫のバケツ視点になっている。
    対象年齢が下がったようで、ダークな心境や死は遠ざけられ、様々な動物や妖精が登場し、地名もはっきり架空と分かる表現になっている。
    不可思議が当たり前の世界観の中ではアナンの透明感も溶け込みがちになるが、陰影を与える大人の世界は薄れ、動物が活躍するファンタジー色が強まっている。
    終盤近く流さんを追いかけたバケツのお陰で、ホームレスのその後を知る事が出来たのは「アナン、」読者として嬉しい展開。
    祝福が込められた物語。
    彩色豊かなアニメに向いているように思えた。
    いいね
    0件
  • アナン、

    飯田譲治/梓河人

    物凄く好き。
    2022年8月3日
    「ガラス玉演戯」を思い起こさせるような、「緑の指」を思わせるような、「はるかな国の兄弟」を思わせるような本だった。
    純粋なエネルギーに満ちたモザイクを生み出すアナン。
    世間的な弱者が寄ってたかって捨て子だった赤子を育てようとし、天与の才を開花させながらアナンの内に育つ窓が周囲の人々を解放していく。
    軽やかな文章で読んで面白く、読み終わるのが惜しくなるような物語だった。
    いいね
    0件
  • 錬金術師と不肖の弟子【SS付き電子限定版】

    杉原理生/yoco

    懐かしいファンタジーの系統
    2022年7月23日
    龍、錬金術師、忘れられた王子の記憶、少年の成長。ジュブナイルのファンタジーとして上梓しても良いような内容だが、憧れ混じりのBLが加わってライトノベルとなっている。リクトの錬金術師としての活躍や龍との旅路などその後の物語を読みたくなる。
    後書きで触れられている挿絵が見られないのがちょっと残念。
  • 妖しい薬屋と見習い狸

    小中大豆/高星麻子

    可愛いホッコリする物語
    2022年7月21日
    愛すべき登場人物に昔懐かしい商店街。一所懸命な化狸が主人公なのだから、ユーモラスにテンポ良く展開していきます。肩の力を抜いて楽しく読めるエンターテイメント小説。
    いいね
    0件
  • おやすみなさい、また明日

    凪良ゆう

    忘れられない大切な物語
    2022年7月10日
    仕事も恋も将来も全て諦めなくてはならなかった朔太郎は、抑制した人生を静かに生きようとしている。そんな彼に惹かれ、葛藤もありつつ理解しようとするつぐみ。失われ続ける時の中で、刹那の愛しい時を紡ぎ直していく2人の姿に、読む側の心もゆるりと解けていきました。
    「また明日」と約束を交わす困難を乗り越えて、最終章「リトル・スイート・ライフ」では2人を労わるような慈しみに満ちた世界が広がっています。
    いいね
    0件
  • 雪原の月影

    月夜/稲荷家房之介

    読み進めるほどに思いが深まる
    2022年6月6日
    初めてのレビューを書こうと思う程に、読後深い余韻に浸っています。歳月を重ねた後だからこそ最終章の満月は、愛しみと寂寥と天晴れな感慨を抱かせるものとなっていました。
    実に風変わりな郡地に囲まれた世界観ですが、帝王学に基づく国興し物語としても楽しく読み進められました。手に取られる際は2巻併せてお読みになる事をお勧めします。