モノローグ・オン・ザ・リバー【コミックシーモア限定版】
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モノローグ・オン・ザ・リバー【コミックシーモア限定版】

村上キャンプ

恋は素直になったもの勝ち

ネタバレ
2022年9月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単話で1話読んで、纏まるのを楽しみに待ってました。
今作は悲喜交交の思い出のある道頓堀を舞台に、昔の想いが再燃する再会もの。
正反対の二人が織りなす、未練がだだ漏れの元さや話がとても良かったです。

開けっぴろげで、気持ちがそのまま口からボロボロ出てしまう濱内と、反対に素直になれず本心を隠してしまうたんまち。
二人ともリアルにいそうな親近感が湧く人たちで、しょうがないなぁとか不器用だなぁと思いながら、見守るような気持で読みました。
交互の視点でそれぞれの心情が味わえるのが良かったです。
恋ってもどかしくてみっともなくて、ちょっと可笑しいんだな。
時に必死になったり、逆に断ち切ってしまったり。そんな恋心のままならなさや恥ずかしさがよく表れていて面白かったです。
かなりモダモダしたけど、一貫して相手への想いが変わってなかったのが良かったな。
そしてゆっくりペースで修復される二人の関係にあまり期待をしていなかったら、エチもしっかりあって嬉しい誤算。最終話のほとんどを使う程ページ数あり、ラブラブも堪能できて満足でした。
恋の諸々が詰まった味のある作品。村上キャンプ先生やっぱり好きだな。
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