このレビューはネタバレを含みます▼
生体プリンターの事故で爆誕したもちもちやわやわな生物、プリンタニア(新種)。初めこそ無表情で自己主張もあまりないような感じでいて、徐々に個体ごとのキャラクターが見えてきてとにかくかわいい。見た目こそシンプルだけど、そもそも事故で生まれたので「望まれたものになれなかった鬱屈」をかかえているなど内面はなかなかに複雑。
世界観も、監視・報告・相互評価に基づくポイント制が導入され、生活区域や職業等もランク毎に管理されており、実は結構なディストピア物では?
読者どころか、主人公たちに開示されている情報も断片的で、じわと滲むような不穏さがあり、ただのユルい日常系近(?)未来SFと思って読み始めると早々によい意味で裏切られます。
現在2巻まで刊行済み、シーモア毎日無料で、15話まで完全無料、pt消費で31話まで読めます。(2022年11月28日まで)