悪役の王女に転生したけど、隠しキャラが隠れてない。
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悪役の王女に転生したけど、隠しキャラが隠れてない。

早瀬黒絵/comet/四つ葉ねこ

隠れてない隠しキャラが病み執着で良き。

ネタバレ
2022年9月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 【長文】1巻のみ読了。
全17項(?)+書き下ろし番外編。
未来では悪役王女になる予定?のヒロイン・リュシエンヌことリュシー(4途中から5)と腕利きの暗殺者・ルフェーヴルことルルさん(17)の執着共依存型ラブファンタジー物語。ですが、本格的な恋愛にはまだまだ程遠い感じです。2人の年齢と歳の差と育った環境の影響もかなり大きいと思います。
貴族の歳の差結婚はよくある事だと思うので私は年齢差気になりませんでした。早くリュシーが大きくなって甘々らぶらぶ新婚話読みたいし、リュシーは無自覚ルルさん自覚有りのバカップル話も読みたい笑!
話の初っ端からリュシーの境遇が底辺でむしろ4歳までよく生きてたな…と思いましたが(なんらかの不遇の事故で亡くなってもおかしくなかった魔法効かないんだし)、ルルさんと偶然出会えて良かった。ルルさん最初は興味本位だけだったのが段々と執着していくの良き。最終的に絶対に自分の手元に置いて自分のものにしようと手を回して囲い込む準備着々と進めるのすこ。逃がさないマンのルルさん最高ありがとう。腹黒ウェルカム。
しかしお互いがお互いを『愛している』と自覚する前に盲目的に執着依存関係築いてしまったし、育った環境が環境なのでお互い好意に対する感覚が少しふわふわしている印象。今後それがどう育っていくのか不安でもあり楽しみでもあります。
1巻はリュシーがお城から救われ、新しい王政が確立するまでのお話です。じっくり話が進むのは良かったですが反面なかなか進まない話に焦れました。あと同じ様な内容を繰り返してる部分があり、あれ?それさっきも読まなかった?と思う部分が何箇所か…どれかを削っても良かった気がするし、ルルさんの職業上残酷な表現場面もありましたがその部分の文章が長く間伸びしてしまった印象。短く端的にインパクト持たせた方がゾッとして良かったかもしれません。
あとリュシーが「私の境遇の方がツラくない?」的な事を何度か思ってますが、他人の不遇や不幸と自分のそれを比べるのはどうなのかな…とモヤっとしてしまいました。いや確かに酷い境遇だけどねっ!?不幸は測ってはいけないものじゃないかな、と。
そういった点が気になり☆減らしましたごめんなさい(3.5でおまけの4)。お話の展開スピード上がって欲しいなぁ…まだゲームの10年前て。定価購入はお高いと思うのでクーポンかポイント還元がおすすめです。
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