このレビューはネタバレを含みます▼
「αの花嫁」で人気の作者さん、原作はどんなものかしらと、あらすじから受け攻めのタイプが一番好みだった本作を読んでみました(発情・劣情は未読です)。
うーん…設定説明の文章が多すぎて、ストーリーはさほど動かないので、残念ながら面白さを感じませんでした。
建物の間取りとか、どこに誰が住んでるとか、登場人物の容姿とか年齢とかを凄く細かく文章にしてるのですが、登場人物の大半はそんなにストーリーに絡んでこないので、そこまで説明しなくてもいいかな。
攻めの容姿も個性的で素敵なんですが、見た目の設定だけじゃなくて実際のストーリー上のエピソードでスパダリ感を出して欲しい。
登場人物たちのお仕事も、お仕事の段取りとかスケジュールとかは細かく書いてあるけど、肝心の仕事中の姿は端折られてて、あれれ?そこが読みたいのだが。
物語というより、文章の大半が設定集を読んでいるようでした。
受けの人生が激変するくだりは可哀想でグッときましたが、どん底でパニック状態のはずの受けの様子がわりと冷静に見えてしまい…ヒートを起こしたエチシーンも同じく…つまるところ逼迫した状況でも状況説明文が多いからなんだと思います。
私にはちょっと合わなかったようです。