信長のシェフ
」のレビュー

信長のシェフ

梶川卓郎/西村ミツル

最終回までお疲れ様でした。

2022年9月20日
この作品は最初ドラマで知ったのですが、ドラマの役者が気に入らなくて一切観ませんでした(笑)


でも戦国時代、シェフ、というキーワードに惹かれて、紙媒体で購入し、初めて主人公が好きになった珍しい作品です。
愚直で真面目で、素直で諦めずに頭の回転も早い。そんな主人公が信長を料理で支え、歴史を一緒に歩いていく物語は本当に面白い!


何度も何度も読み返して、電子でも購入。
原作者や作家の料理の歴史や知識、戦国時代の歴史等も良く調べて、なるべくそれに沿って描かれるこの作品は、やはり原作が一番良い。


ドラマで某アイドルなんぞを使って視聴率を稼ごうとしたのだろうが、申し訳ないが原作の熱量には敵わない。

この作品は自分の中で初めて主人公を好きになった作品。
ほとんどの漫画は主人公に共感しないし、好きにならないんです。
最終巻まで読んで、戦国の世を生きるには甘すぎる性格のケンと知りながらも、信頼を寄せてくたくさんの人達。

明智光秀の苦悩と微笑み、信長や他の戦国武将達を魅了してやまない主人公ケンが好きでした。
そして、1巻からずっと彼なりに信長に仕え、築いてきた人脈も最後に繋がるのは素敵な終わり方だと思います。



ケン達、現代人が変えた歴史の先を見てみたい。
信長やケンがいる世界観を知りたい、変えられなかった未来も変えられた未来も、そこに飛ばされてしまったケン達も幸せに生きてほしい。
今まで想像も出来なかった道を料理と信長と一緒に歩んでほしい。

最後にそう感じる、想像が膨らむ終わり方が、この作品には合ってると思います。

私はこの作品のキャラクター1人ひとり、全員が魅力的で大好きです!
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