君は夏のなか
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君は夏のなか

古矢渚

大好きな作品

ネタバレ
2022年9月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 青春DKBL。映画が好きという共通の趣味で仲良くなった千晴と渉。ある日突然、千晴から告白されて戸惑う渉。「俺の気持ち知っててくれたらそれでいいから…そのかわり」と、夏休み中に映画の聖地巡礼をすることを持ちかけられる。━タイトルの回収が見事で、真相がわかったときには鳥肌が立ちました。伏線がたくさんあるので、二周目読んだときには、千晴の言葉や表情の真意がわかり余計に切なく感じます。話の展開はゆっくりですが、そのテンポで進むからこその良さがあると思いました。初々しい感じがグッときます。続編でも付き合った後の2人が描かれていてこっちも少しづつ距離が縮まっていく感じなので、勢いのある展開が好き!甘々が好き!という方には物足りなさを感じるかも。スパダリ気質のある千晴が渉を溺愛なのも、男気のある渉がウブなのも良い!えちがほぼないですが、この作品に至ってはそれが逆に良いと思いました。尊さを感じたいときに読み返してます。
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