はきだめに恋
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はきだめに恋

はなぶさ数字

今年1番の名作見つけました

ネタバレ
2022年10月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本当に久しぶりにレビューしようと思うほど私の琴線に触れました。
作者さんの既刊は全て持っています。
受けの子は私のコンプレックスをくすぐるような共感性羞恥のような他人事とは思えない年齢の割に愚直で幼い子です。攻めは夜の世界で失敗して逃げ出したアラサー。普段なら絶対に出会う事も惹かれあう事もない2人がいっとき同居してお互いがお互いを必要とし合う過程のお話です。
私自身、昼職と夜職の二足の草鞋で攻めの仕事も理解できます。
攻めはいわゆる女衒ですが、飲み屋オンリーのつもりですがあれよあれよとAVや風俗に斡旋し始めてヤクザの乗っ取りにあい、全てを置いて逃げ出してしまいます。死のうとして、受けの子に助けられます。攻めはあんまりにも受けの子が愚直で不器用で後ろ向きで…見ていられなくて側にいる事にします。
お話が進めば進むほど両者が不器用だけどお人好しで頑張り屋さんなんだと…2人は別世界の住人だけどこんなに惹かれ合う事ある…?お互いが必要としあって最終的にお付き合いして、夢を叶えるので涙が止まりません。
購入を迷っているなら買うべきです。
どちらかと言うと大人向きでお若い方はピンとこないかもしれません。大人の方におススメします。
BLなのに夜の世界が思ったよりリアルなのでキチンと取材されているのだとこれまでの作者さんの作風と違いますが好感を持てました。
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