ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける 【短編】
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ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける 【短編】

セキモリ/クレイン

アリステアのせま~くふか~い愛の記録

2022年10月3日
簡単に言うとララが自らの魔法で20年後に目覚めたら、弟子のアリステアは32歳の男盛りに成長しており一国の主となっていた…というお話です。時が経過するお話なので短いながらも8歳のショタからアンニュイな12歳、そしてフェロモンダダ漏れ32歳のアリステアが濃密に描かれポケ〇ン(高個体値)のごとく3回も進化し私たちをときめかせます。彼の人生の報われなさ、それを救ってくれたララへの彼の執着・崇拝とも言える狭く深い愛にもグッとくること間違いなしです。ストーリーもさることながらお顔から建物洋服体つきなど匂いや質感まで伝わってくるような画力もすごいです。描写も丁寧で細かいんですよね。天蓋を開けてララの肢体を目に焼きつけるシーン、祈りのポーズで石化したララの各処がやっと見られて喜ぶシーンや、1度くらい本気で怒られたいと渇望していたアリスに唯一声を荒らげたのは彼を本気で守ろうとした時だけだったとかそういったシナリオのこまやかさ。クレインさんとセキモリさんの神タッグに感謝です。
はじめの頃に中途半端なベッドシーンは出来れば軽いハグとか唇へのキスくらいで終わって欲しい気持ちがあったのですが、17年性的欲求を悶々と石像にぶつけてきたアリスは、あたたかく味がする、花弁が開きララの反応がかえってくるといった喜びを噛み締めていたんでしょうかね。アリスの苦悩の毎日を思うと本当に心が震えます。途中ものすごく短い内容の1話があってえっ!挿入は!?となる場面があるかと思いますがちゃんとその後ハチャメチャに愛されますので安心してください。最新話、アリスの幸せな表情にほっこりする一方外堀を埋められ続けてララは不憫な環境でもあります。でもアリステアの眼で見つめられるとなんでも許してしまうんでしょうね。完全同意~
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