このレビューはネタバレを含みます▼
6巻まで読んでの感想です。久しぶりに先生の作品&長編を読みましたが、やっぱり最高!!面白いです。シリーズならではの良さ(複数カプの話だったり登場人物の成長だったり)を存分に楽しめました。2巻が有生の兄(耀司)のスピンオフ的な話で、完全解決となっていなかったようなのでその後を期待していましたが、6巻まで遂になかったのが少し残念です。でも慶次と有生の本編カプが、それを補って余りある活躍と笑いをくれて、終始吹き出しながら読めて良かったです。決してギャグに走っている訳ではなくて、真っ当な日本語を使って普通の会話をしているのに、微妙に噛み合わない…流れが変…状況に相応しくない言葉選び…そういうズレががあちこちに散りばめられていて、突発的な笑いを引き起こすので人前で読むのは危険だなと思う楽しさがあります。それから忘れていけないのが子狸の存在で、何もかもが可愛いくて一番見守りたい存在でした。最初の登場シーンから大笑いさせてくれて、成長して出世魚のごとく変わる真名と武器にも笑ってしまいました。その後も半人前なりに頑張る姿が可愛らしくて目が離せませんでした。6巻で一区切りついた感じはありますけど、もう何段階か成長してくれそうで、続きが楽しみです。