寄宿舎の黒猫は夜をしらない
」のレビュー

寄宿舎の黒猫は夜をしらない

鯛野ニッケ

泣けるファンタジーBL

ネタバレ
2022年10月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 吸血鬼と人間の2カップルのお話になります。
まずは、絵が綺麗です。細い線できらきらとした絵柄だと感じました。ファンタジー要素のあるこのお話に、登場人物の儚さがすごくマッチしていたと思います。
ファンタジーではありますが、説明もちゃんとあるため違和感なく読み進めることができましたし、設定が細部まで活かされていたので満足できました。
メインカップルとなるとジーン×ユキのお話では、ジーンのことを知るたびにユキが絆されていき、好きという強い意志に変わっていくのに、読んでいて引き込まれました。ただ、他の方もおっしゃっているように、サブカップルのバベル×アウラの話は涙なしでは読めません!好きだけど、想いが通じ合うと同時に相手から自分の記憶は無くなってしまう。何度も一目惚れするけど、すぐに記憶からなくなってしまう。そんな2人の恋を応援せずにはいられませんでした。
まだ読んだことない方には上下巻合わせてぜひ読んでいただきたいです!
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