このレビューはネタバレを含みます▼
ガチ兄弟ものはよく読みますが、ガチ親子ものってなかなかないです。これは問題作というか意欲作というか、物語って知らない世界を見せてくれるのがその価値だと思うのでありがたく拝読しました。
17才の凉が幼いときに1度会った記憶しかない父親の果(このみ、37才)の元を訪れ、そこでタイムスリップし、14才の果に出会うという凝ったストーリーです。2巻ではかなり禁忌感が出ていまして時が過ぎていきますが、ラストしっかりまとまったなと思います。ジェネティック・セクシャル・アトラクションというものがあって、離れ離れになっていた親族が再会した場合に起こる、近親者同士の性的魅力のことをいうのですが、自らの特徴との類似点から強く惹かれ合うことがあるとか。安心感みたいなものもあるのかもしれません。
愛が感じられたのでとてもよかったと思います。涙のシーンをもう少し減らしたほうがメリハリがあってグッときたかと思います。アラフォーの果が若々しいので抵抗なく読めました。個人的にはもっとおっさんでもよかったかも。絵面がとてもキレイでした。修正は2巻はキツくなってます。
1巻 2010年10月 総188ページ 修正は白線、トーン。 2巻 2012年1月 総196ページ 修正は白抜き、トーン、エアtnk。