愛だの、恋だの。
」のレビュー

愛だの、恋だの。

梨村なる

表紙に惹かれて

ネタバレ
2022年10月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 購入しました。作者様、初の創作BLとのこと。絵は可愛く、拗れ具合絶妙な素敵作品をありがとうございました!
拗れ2名、穏やか執着系1名、応援隊2名、いい感じです。上巻は、トラウマティックな振られ方をして自己肯定感が下がり、恋愛に臆病になった受けの音くんと、一目惚れから自己変革をして、同じ大学に入学し、近づく努力と計画実行した、執着ワンコ系奏多が近づくまで。下巻は、トラウマ源のコウキが絡み、音と奏多2人が恋人になっていくお話。エチは下巻です。手酷く裏切り切り捨てたコウキの自己中心性が、かなり捻くれていてクズ野郎でしたが、音が恐怖から自己防衛するも、思いの強い奏多に救われた。「こんな自分を好きになる奴を好きになれない」と闇と拗れを手放せなかった音を奏多は辛坊強く、根気よく真綿に包んだワンコの執着勝ち。音は前に進み、好きなものも取り戻せた。大学を卒業して道を選んだであろう社会人編が読みたいくらい。
ある意味でストーカーっぽい奏多だけど、優しくて音の気持ちを大事にする描写が多く、闇がないから明るい執着に見える。妹やチカのアシストが対象的。
爽やかな救済物語でした。
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