愛だの、恋だの。
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愛だの、恋だの。

梨村なる

一途ワンコの押しは強かった

ネタバレ
2022年10月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大学の先輩後輩、年下ワンコ攻め。バンドでギターを弾いていた音、人気もあったのですが、今は弾くことすらやめてます。仲間でもあった元カレに起因したトラブルから、バンドからも音楽からも離れました。その事は、音に強いトラウマとなって残っていて、身体が震えちゃうくらいです。そこに、グイグイ音に迫ってくる後輩の奏多との出会い。それは偶然ではなく、音に初恋をした奏多が、懸命に追いかけて来たから。ヤバいくらい押したり、音の気持ちに沿って引いてみたり、でも音を諦める気は全く無い奏多に、音は絆され、癒され、救われます。音は流されやすく、溜め込んでしまうよう。奏多が、凄い押しで、明るい場所に流してくれて良かったです。絵が可愛く、暗くならず、サクサク読めます。
音は、元カレにたいして、DVを受けたみたいに萎縮してしまうではなく、グーパン一発くらい、キメてもよかったなぁ。元カレコウキ、自分から切っておいて、音に執着した挙句、音を取り戻そうとしたあの行動はキライです。上下2巻なので、元カレとか奏多の妹とかがストーリーを広げてます。それはそれで良いのですが、音と奏多だけにフォーカスして1巻、でもアリだったかな、と思いました。
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