チェンソーマン
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チェンソーマン

藤本タツキ

キャラが死ねば面白いと思ってる?

ネタバレ
2022年10月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最近の人気漫画に有りがちなキャラが死ねば面白いと勘違いしてる作品。登場しては愛着が湧く前にほぼ死ぬ。特徴的なキャラデザや性格を持つキャラも充分な掘り下げがないまま去られて感動もショックもない。好きになれそう!って所で退場パターンが多すぎてしらける。最後まで生き残るキャラは殆どいないので気をつけてください。

キャラを死なせるにしても、しっかり掘り下げて愛着が湧き、且つ読者が思いもよらない展開で死んでしまうのが面白い漫画では?この作品は終盤で超重要人物が死んでも、まあやると思ったよとしか。予想できるキャラの死とか本当につまらない。この作者なら絶対に死ぬと思ったのに生きるとは!の方が面白いよと呆れた。

続きが気になる展開だけは良く第1部は全部読んだ。終盤のどんでん返しはそこそこ良かった。オチは作者のグロ趣味全開でスッキリしないし個人的にはイマイチ。そしてストーリーが滑らかに繋がらず唐突で分かりにくい展開が多かった。11巻で飽きさせず濃厚なストーリーというよりは、作者の実力不足と引き出しの無さで11巻で終わるわけだ…が正直な感想。

人を引き込む1話とキャラ作りとどんでん返しはこの作者の長所だと感じたから、登場人数も展開も圧縮して1〜3巻位までの短編にしたほうが輝くんじゃないか?長期連載だととにかく粗が気になる。この作者の1巻で終わる他の話は読みたいと思った。

追記:この作者の手法は映画的と言われていたのを見てなるほどと。ストーリーの繋がりがぶつ切りに感じたりキャラの掘り下げが少なく退場が早いのは映画っぽいのかも。まぁ私は映画あんまり見ないので違和感しかない。長期漫画連載でその手法がうまく噛み合って無い所が気になって仕方がないです。
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