このレビューはネタバレを含みます▼
芸能人×一般人BLは割とよくある設定だと思いますが、キラキラやときめきが一切ないお話はかなり珍しいのではないでしょうか。リーマンのたくまのキャラクターは、今どきの若い非リアの心の内とはこんなものなのか…と薄ら寒くなると同時に苦しくもなりました。どこにも馴染めない苦しさをネット(SNS)の繋がりで中和する儚さがとてもリアルに感じました。このリアルさと“向こうの人”と繋がると言うファンタジーが妙なアンバランスさで面白かったです。“向こうの人”にとっては自分もまた“向こうの人”なのだと。大道BLにちょっと飽きたな〜なんて方にオススメです。ちと、続きの「向こうの人と」も読んできます。