フリップ・フリップ・スローリー
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フリップ・フリップ・スローリー

オオタコマメ

リアリティのある温度感がよかった!

2022年10月16日
帯のセリフの大人なやりとりの感じと、
冒頭の図書館職員の利用者情報に関する描写が
大人の対応のリアル感があっていいなと思い購入。

その感覚がずっと引き継がれた展開でよかったです。

漫画は架空の世界を描くのでリアリティのない展開も多く、
もちろんその非現実感を味わうのも一つの楽しみなのですが、
現実感のあるコミュニケーション温度で描かれてるのが
あると物語に入り込みやすくよいです。

ゲイであることをオープンにするかしないかの温度感も
リアル感ある描写でした。

30半ばのそれなりの人生を背負っている八月一日(やぶみ)と、
20代前半の真面目だけど好奇心と若さがある萩原の
静かだけど芯に熱さはある大人の恋物語。

図書館で出会う2人なので、どこか文学的な空気感があるのと、
光が透き通るような描写が素敵でした。

あと、カバー下のマンガがとても良かったです!

総168ページ(描き下ろし15ページ、あとがき?1ページ、
電子限定描き下ろし漫画2ページ、カバー下漫画2ページ)
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