きみにあげる。
」のレビュー

きみにあげる。

槇えびし

罰を与えながら生きる

2012年2月28日
画、ストーリー共に5で 独自の世界観を持った、非常に力のある作家さんだと思います!
特に、背景の美しさは舞台となる日本家屋と相まって、物語の場面を印象付けています。
例えば、夜更け月見台(?)で諒一と蓮が会話するところなどは、風鈴や木を渡る風の音が聞こえてくるようで…。また、このシーンは二人の間に微妙な距離感が出来てしまい、切ないんです
物語の流れは最初ゆるやかに始まり、ほわほわとした雰囲気で、時にコミカルに進んで行くのかと思いきや、後半に入ると透綺の登場で、それまでの蓮の言動や、伏線の謎が解き明かされて、一触即発な状況に追い込まれて行きます
もーっ、私は透綺にやられましたねツボでした!
ちょっと壊れた(これ大事)感じのトラウマ持ちイケメンに弱いので、蓮と透綺の出逢い編が、スピンオフであったりしたら、とてもとても嬉しかったんですけど…。
ちなみに、エチは最後にあります。あっさりだけど、ここまで読んだ読者さんなら、とても叙情豊かに見えるんじゃぁないかしら?
私は二人が抱き合ってる画はとても、そそられました。
何回も読み直したくなる作品です
PC買いで、強くオススメです
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