愛だの、恋だの。
」のレビュー

愛だの、恋だの。

梨村なる

恋と音楽を同時に失ったトラウマ

ネタバレ
2022年10月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一途で強引な後輩・奏多×恋と音楽にトラウマがある音。飲み会で潰れた音の元に、知らないアカウントから自分の裸の写真が送られてくるショッキングな始まり。送り主の奏多と一悶着ありつつも、優しく一途な奏多に癒され惹かれていくのに、過去のトラウマが邪魔をする上下巻。奏多はストーカー一歩手前だけど、全力で音を想って行動する健気さ、懸命さが涙ぐましい。音が煮え切らない態度で生殺しだったり危なっかしかったりするので、特に上巻はちょっと奏多が可哀想だった。というか元カレ…どう贔屓目に見てもクズでしかなくて、ついでにバンドメンバーも勝手すぎるし腹立つな〜。私は心が狭いので、こいつらがいつかスポットライトの下で成功するなんて許せん!もっと圧倒的な才能とかスター性をコウキやバンドから感じられたらまた違ったかも。過去とは訣別して、また音らしく音楽を楽しんで奏多に愛されていて欲しいな。
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