ポルノグラファー 単行本版
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ポルノグラファー 単行本版

丸木戸マキ

丸木戸作品の中でも青く光っている

2022年10月22日
素晴らしく衝撃的で、何を書いても全部嘘くさい。
そんな作品に出会えるのはもはや人生の僥倖と言って良いのではないか?
丸木戸先生の作品は大体、読後そんな気分になってしまいますw
好みの問題なんですかね、すべてに感情が引っ掛かってしまうんですよね。。

理生の「しあわせな光景の中にいる自分を想像するだけで、居心地の悪さに吐き気がしてくる」その足元の覚束無さ、ほんとうによく分かる。
社会不適合者、とかエゴの塊(自分勝手)、とか非難する理生の妹ちゃん、いやもう至極その通りでしかないし、真っ当な精神の持ち主ならそう思うよね。
でもそういう人だからいいと、「あんな人はなかなかいないじゃないですか」と、笑う晴彦みたいな人間も、確かに存在するんですよ!

シリーズや別作品(アケミちゃん)がクロスオーバーするのも大好きなので、スピンオフ作品の存在自体がツボな人ならよりハマるんじゃないですかね。
「ポルノ」「インディゴ」「續ポルノ」三部作で一つのお話として、まとめて読んだ方が忘れ難い作品になるかと。
いやもうよく分かんないけど、とにかく丸木戸先生は、丸木戸先生は(2回言った)、限りなく熟れた星ですね。私の中のブルージャイアントです。
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