兄は元彼【電子限定おまけ付き】
」のレビュー

兄は元彼【電子限定おまけ付き】

林らいす

全力で兄に労いの言葉を贈ってあげたい!

ネタバレ
2022年10月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙の淡い色合いに惹かれたんですが、それぞれの想いと優しさ溢れるストーリーでした!
あと線のタッチが独特ですが、むしろそれがいい味だしてます。
ろくでなしの父親に代わって弟の遊を育てると決意する兄、学(がく)。しかも大学生で一番楽しい時期を返上し、恋人だった穂高に別れを告げた覚悟の河川敷。特に2回目の回想シーンはやばっ(泣)やっぱ別れなきゃダメだった?そうだよね、、と。
当然、遊はそんな事を知るよしもないんですが、一枚のハガキによって、止まっていた時が回想シーンと上手く絡み合って、徐々に動きだします。まず、兄!え?ギャップすごっ!‥それは、常に眉間にシワと青筋立てる穂高も言えますが、意外に似た者同士?(笑)とんがった絵描きの穂高と、絵と穂高に惹かれた学、徐々に気持ちが通じ合う2人の馴れ初めは見ていて楽しかったです。
また、親代わりのしっぽりした兄の顔から、時折恋愛モードになる姿!そんな兄の変化を見逃す訳もなく15歳の勢いそのまま、遊と梅子が一肌も二肌も脱いで頑張ってくれます。最後に兄の背中を押す遊のセリフに精一杯の感謝と応援の気持ちがストレートに伝わってきました。ええ子に育ったね~。穂高との仲も、ビシッとは決まり切らなかったとこが学らしくて逆に◎。「500円」のワードがここで効いてくる!なるほど~!後は流れるように進み、意外に穂高がおかんみたいになってて笑えました。
最終話の学と穂高の8年越しのラブラブエチ、余裕のない感じが良かったです(笑)
兄と穂高との愛の巣を実家として一人立ちする遊を見送る姿は本当に胸アツなハピエンでした!本編後のタイトルも秀逸(笑)
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!