ENNEAD【タテヨミ】
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ENNEAD【タテヨミ】

MOJITO

新たな注目☆エジプト神話BL

ネタバレ
2022年10月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 深みに嵌まってしまいました✨
「あなたにオススメ」に表示されたので、お試しで無料分まで読み始めたら最後、最新刊の第2部まで一括購入してしまいました。それほど面白かったです!特に30巻まで読んでしまうと(29巻から官能場面有り)31巻も必ず読みたくなるほどの引力がある作品なので(32巻でセト様の素顔公開)お試しを読む際にはご注意を(笑)。磁石に吸い寄せられるが如く読み耽りました。購入して大満足です!

エジプト神話に因んだBL物語ですが、エジプト神話に詳しくない自分にも大いに楽しめました。タイトルの『ENNEAD』(エネアド)は太陽神ラーを起源とする本作の主要人物であるエジプト9柱の神々とのことです。物語に引き込まれながらエジプト神話の知識も得られます。神々の相関図も自然と頭の中に入りました。
強く残忍で美しく圧倒的なカリスマ性のある砂漠と戦争の神セト。(表紙のロックスターのようなイケメンがセト様です)セトに心奪われる神々達。しかしセトを残忍に追い込んだのは実は厄災神セクメトやオシリスで(40~44巻は泣けました)全てを見通していても静観しているラーも口惜しいです。息子ホルスを守りたい母神イシスと同じく息子を守りたい父神セトのそれぞれの想いも心にジーンと響きました(61巻も泣きました)。セトとアヌビスの父子関係は呪縛から解放され修復してほしいですし、今は早くホルスの素顔も見てみたいです。(冠からのチラリズムもたまりませんが)笑い・涙・ラブが詰まった宝箱のように感じました。

アメリカン・コミックスのようなフルカラーの彩色がエジプトの風景や神殿、神々の服飾やアイメイクの美麗さを際立たせ見事としか言い様がありません。MOJITO先生は韓国の作家様のようですが、エジプト神話をここまで面白く解釈し魅惑的に表現されているのはモダンですし画も洗練されていて大変美しいです。その溢れんばかりの発想力はナイル川の恵みのように素晴らしくファンになりました。

今後も楽しみに購読致します!小説があれば読みたいです。
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