60億分のふたり
」のレビュー

60億分のふたり

でん蔵

ずっとこわい

2022年10月27日
ワーイでん蔵先生の新刊!今回はどんなえちえち展開が待ってるのかな〜とワクワク開いたら、中表紙こわ!からの、なんじゃ…ずっとこわい…の連続でした。とんでもない怪作をでん蔵先生は産み出されました。いじめの表現、ジ殺、殺人等々、目を背けるほどグロく描かれてはいないけれど、精神的にクるものが多々ありました。ほんでこれは愛情なのかな?愛ってなんだ。折返しで先生が二人の人間の物語と書かれていました。BLというより、病み闇ド執着織田くんにロックオンされて人生歪みまくった香藤くんのお話ですかね。おせっせシーン一応ありましたが少ないし甘さゼロです。死ぬより死ねない方がこわいと知りました。終わり方も織田くんにとってはハッピーエンドなのかな?何をもってハッピーと言えるのか。力技で共依存に持ち込んだことが幸せなのか。最早そんな次元じゃないのか。と、かなり重いので、元気なときに読むのをオススメします。今からでん蔵先生の過去作読んで浮上したいと思います。
いいねしたユーザ19人
レビューをシェアしよう!