茅花かす陽 【電子限定特典付き】
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茅花かす陽 【電子限定特典付き】

ミギノヤギ

設定の効果バツグンのファンタジー

ネタバレ
2022年10月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルの意味がわからず気になって作品内容を読みさらに興味を惹かれてしまいました。
「ヒバナ病」という身体から花が生えてくる架空の奇病を患ったお花屋さんと、彼に2年も片想いしている人の良すぎる郵便配達員のお話です。

エッチが病気の治療になるという名目で気持ちより身体先行で始まる関係です。で、ヤってる間に花びらがベッドに散るんですよね。まるで記念日のホテルでの演出のようにロマンチックです。それが受けちゃんの身体の一部だったというのが何ともエロティックです。放っておくと命を落としかねない病気で、文字通り身を削って咲かせた花なわけです。
このエロスと、病の苦しみ、治るかもしれない希望、好きな人との情事等々、ただの官能的印象ではなく複雑に絡まって溶けていく様々な感情を与えてくれる見事な設定・演出だと思いました。絵面的にも美しさと儚さを兼ねそろえています。
お話的にも、喜びや幸せをたくさん感じられて読後感はとても良かったです。

さて、作品タイトルの『茅花かす』の意味ですが、こんなエロかったんだ〜とぐぐる先生に教えてもらいましたw←間違いました。エロく受け止めてしまっただけですww
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