狼と香辛料
」のレビュー

狼と香辛料

小梅けいと/支倉凍砂/文倉十

大人な物語

2012年3月30日
時代背景は中世ヨーロッパ的ですが、地名など完全オリジナルな世界が舞台です。

“行商人ロレンス”と“豊穣の神・賢狼ホロ”のひょんな出逢いから始まる二人旅のお話です。

各町での、行商人同士の綱渡りのような危うい駆け引きに毎度ハラハラさせられます。

ロレンスの知識も知恵も度胸もあるが若輩ゆえの経験のなさを、ホロが鋭い洞察力と観察眼をもってさりげなくフォローする、絶妙なバランス関係がステキです。

謎かけ問答のような二人の会話のやりとりも小気味よいです。

ホロが生意気で甘え上手でとにかく可愛いです。
普段は美少女ですが、本来の狼の姿に戻った時の大迫力には畏怖するとともに、その神々しさと美しさに魅了されます。

“もののけ姫”にでてくる狼(名前忘れましたが…😁)を思い出しました。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!