Sugar in my Coffee
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Sugar in my Coffee

北畠あけ乃

とにかく絵が好き

2022年10月31日
主人公の千種(受)とその想い人である楠木(攻)が働いているカフェが舞台なのですが、従業員といいお客さんといい、ゲイが多いな~。
お話はあまり起伏がなく、特に大きな事件が起こることもなく淡々と進んでいきます。主人公の千種は父親というものに憧れがあるらしく少し年上の楠木に恋しているようなのですが、あまり本心を言わないのでつかみどころがないのです。寂しい思いをして育ったようで、非常に危うい感じ。よく今まで悪い男に引っかからずに生きて来られたなと思いました。
対する楠木も、背景が全くわからないし、彼も多くを語らないのでやはりとらえどころがない人物。ただ、一ヶ所に定住するタイプではないらしく、彼も孤独に生きて来たのだろうことが偲ばれます。
孤独な二人が出会って結ばれて良かったね。
オーナーが千種にかけた、「孤独を理由に自分の身体を粗末にしないで」という言葉が素晴らしかったです。

ストーリーだけなら★3なのですが、とにかく絵が好きなのと、地雷がないので+1です。
ゲイバーの店名がラカージュオフォールなのがいいですね!
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