このレビューはネタバレを含みます▼
高2の木ノ下佑真は彼氏が欲しくて写真入りでUPしていたブログが担任の青木先生に見つかり削除するように言われます。ヤリたいんじゃなくて好きになってくれる人が欲しいんだと主張する佑真は、そんなに言うなら先生が彼氏になってよと言い出します。週3回の部屋デートのみ、門限は9時、ハグはOK、卒業するか恋人ができるまでと色んな条件を決めて先生が彼氏(仮)となることが決まります。ちょっとタイプとは違うけど、初めての彼氏に17歳の佑真のテンションはUPします。おっとりとした青木先生は部屋でもいつもと同じく丁寧な言葉で話しかけ、いつもと変わらないようでいて、学校では見せない顔も覗かせます。そんな青木先生を見ているうちに佑真は先生のことばかり考えるようになるのでした。まだ少年の面影を残す佑真のコロコロと変わる豊かな表情がとても魅力的です。佑真のことを生徒としてと同時に一人の人間として相対する青木先生の真面目な人柄も良きです。DKという期間限定のもどかしいようで眩しい恋が丁寧に描かれる良作。大人になりきらない未熟な青、輝くような青春の青、好きな人と見上げる空の青、色んな青の混じり合った煌めくような群青色の物語をご堪能下さい。