このレビューはネタバレを含みます▼
今更レビューを書かなくても沢山の方が書いてらっしゃるのですが、久しぶりに読み返したらあまりにもグッときて投稿してしまいました。ゲイであることに強いコンプレックスを感じてるデザイン会社のサラリーマン姉崎さんとその部下である真面目なノンケの御門くんのお話です。最初余りにも身勝手な姉崎さんのどこに御門くんが惹かれるのか、とも思いましたが読み返してみるとたぶん姉崎さんの仕事の能力をもともと認めていて尊敬している側面があり、一方的なコミュニケーションはある意味御門くんにとって楽で、本人が思うよりは好意的な存在だったのでは、と思います。対して姉崎さんはどう考えても嫌われるようなことをやりたい放題なんですが、1巻の巻末オマケで最初から好みだったのか〜とによによさせられたり、好きな子をいじめてしまう子供っぽさが可愛く見えてきます。そして素晴らしき当て馬吾妻さん。かなりひどい仕打ちを姉崎さんにしてトラウマを作った人ではありますが、2年で離婚してそしてその後も3年姉崎さんを忘れられなかったのか、と思うとなんだか切ない気もします。5年前姉崎さんが正直に気持ちを伝えていたら2人の関係は変わっていたのでは、と勝手に思ってしまいます。お互い大人で臆病だった故の結末なのでしょうが、結果御門くんと出会えたので吾妻様様です!2巻では姉崎さんが自身のトラウマと向き合って少しずつ本当の気持ちを伝えて行こうと頑張っていく様子や、それをしっかり受け止めてくれる御門くんの包容力にきゅんきゅんしっぱなしでした。本当に御門くん、いい男です。ベタなテーマに正面から向き合って丁寧に心情を描いてる名作ですので、迷ってる方は是非読んでみてください!