惑溺趣味
」のレビュー

惑溺趣味

明治カナ子

夢中になって溺れる

ネタバレ
2012年4月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 陰りのある独特な絵柄と、ストーリーによってはかなり閉鎖的な雰囲気なので、けっこう読者を選ぶ作者さんだなと読むたびに思いますね。 私はかなりツボにハマるんですが…
表題作の「惑溺趣味」は設定自体は普通なのに、学費を援助してくれるオジサマとの微妙な関係がまた面白い
「ニグマの襟足」は卒業前の大学生の友達同士で、寂しさからお酒の勢いもあってHしてしまって…。
「こんこん」は体の中身を入れ替えられるという、非現実的なストーリー設定でした。私はこの作者さんのこういうジャンルがたまらなくツボです
「ベス」は飼い犬のベスを亡くした飼い主の為にベスになりきるという、こちらも非現実的ですね。個人的に大好きなストーリーでした
最初は悲しい話なのかなと思ったら、意外な展開でまた… 何気ない伏線が自然過ぎる
「光る道」は主人公の10年前のストーリー。向かいに住んでる友達と仲良くしていたのに、ある時から母親に付き合いを止められて… ダークですね。救いがないラストにも取れますけど、みんなが幸せだといいなと思いますね。
絵、世界観が好きな方ならぜひ全話読んでほしいですね 私はオススメしたいです。
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