悪役令嬢、物語の冒頭で死ぬ伯爵の未亡人になろうとしたのに、伯爵様が死にません。なんで?
みけだて/枝豆ずんだ
このレビューはネタバレを含みます▼
アンソロジーの単話買い。短いお話なのでタイトルが全てではあるのですが、伯爵が幸せになればなるほど可哀想でならない。こういう話って、すれ違いによる両片想いが定番じゃないですか。なのに、無理矢理、押しかけてきた格上の家の可愛い幼妻が彼を愛していないなんて…号泣。悪役令嬢に転生したヒロインは悠々自適な未亡人ライフを狙って物語序盤で戦死する伯爵と強引に結婚する。やる気のなかった伯爵は舞い上って戦果を上げ、領地を発展させ、土産を持ってイソイソと可愛い妻の元に帰る。妻は震えながら涙目で何で…死なないの?…それを見て、可愛い妻が自分を心配してくれていたと愛しさを募らせる伯爵!原作なろう小説だから、よりハッキリ妻の心情が分かってヒロイン憎し!続編があると聞いた気がするのだけど、さすがにヒロインも伯爵を愛しますよね!じゃなきゃ、ヒロインが死ねばいい。決して罪悪感に負けて当初の予定を吐露したりしませんように!伯爵に幸せを!
いいね