あまく煮詰めて、ときどき舐めて【単行本版】
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あまく煮詰めて、ときどき舐めて【単行本版】

生方うぶ

諒人のご両親の優しさに泣きそうになった

ネタバレ
2022年11月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大手食品メーカーの商品企画部の拓実×祖父の代から続くいちご農家の跡取りの諒人のお話です。攻めは本社から出向して支店勤務のなか、弊社のデザート商品に是非生産してるイチゴを使いたいので卸してくれないか!というのが始まりです。わたし……祖父母がフルーツが主力の農家やってるのもあって、すっごい嗚呼〜…ってなりました。

なんていうか良くも悪くも「田舎」が所々に感じられて、それに加えて受けのセクシャリティ(実は攻めもだった)と絡まっていて。いや明るくて、のほほんとした空気の中にも苦さや辛さを乗り越えてきたんだな…ああ潔いなぁこの2人は…ってなってたらさぁ…お父さん…お父さん!!!!!!!!こんなお父さんだから寄り添って来たんかなぁ!!!!ってなった…素敵な人生の一ページ見せてくれてありがとう…

最後、観光農園にチェンジしてたけど、なるほどなぁとなった。高齢化の農業に対しての課題だよなぁと。比較的若い経営者やスタッフが運営して、接客スキル含めたコミュニケーション能力が伴ってないと中々難しいよね観光農園は。価格競争もあるし、それこそ周りの農家への配慮(交通面、お客側のモラルへの対策、同系業者からの妬みとか)もある(必ずあるわけではないけども)。なんかもう、お父さんの言葉があるからこそ、リアルな面とかに意識飛んじゃって悪いけど、家族一丸となって、困難乗り越えてって欲しいな。
ご馳走さまでした。
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