このレビューはネタバレを含みます▼
実はダンナの実家が果樹農家で祖父と伯父がイチゴをやっているので、単話からずっと気になってた作品でして。コミックスをお待ちしてました。内容としては、実家のイチゴ農家を継ごうと頑張る人見知りでセクシャリティーを隠してる諒人くんと、大手製菓会社の営業マンで美人な拓実さんが、イチゴや農作業を通じて穏やかに親交を深めるお話。作物や農作業の描写がなかなかリアルで「あーわかるー!あるあるー!」と、何度もニコニコ頷きながら読みました。そんな穏やかな世界で異様な輝きを放つ、拓実さんの初手からめっちゃグイグイ行く押せ押せ愛(しかも若干重量級)がすごい。近所の農家のおばちゃん目線で読んでたので「えっ諒人くん、そんな男で大丈夫か?」と、なんとも言えない心配をしたほどです。わりと初手からエンジン全開で、諒人くんが自分の顔を好きだと自負する『あなたの自信はどこから?』な拓実さんと、中盤でBがLする波動を察知する諒人くんママが味わい深くて良きでした。諒人くんは理解あるご両親にも素敵な恋人にも恵まれて幸せですね。イヤな人が出てこない(諒人くんの拗らせがちょっと面倒ですが)ほっこり穏やかなラブコメです。イチゴが食べたくなりました。