様々な形の愛とジェラシー





2022年11月16日
登場人物のそれぞれが、自分の持ちえない何かを持つ誰かに嫉妬し、しかしその誰かを愛し、その相克にもがく姿が絶妙なバランスで描かれていました。終盤に差し掛かるまでは、主要人物である明虎と卯一が一番振り切れていてほとんど宇宙人だったので、周囲の浅生田や麻巳姐さんの視点で読んでいて、苛立ったり辛くなったりしました。でも最終巻で登場人物のみんながそれぞれ自分を納得させることができたのはよかったな(客観的に見るとそれでいいのかという部分はあるけど)一気読みしたのですがものすごく体力と気力を持っていかれました。いい意味で。

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