センチメンタル・ドレスコード
」のレビュー

センチメンタル・ドレスコード

もちの米

分類化しないでその人に相対する大切さ

ネタバレ
2022年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 3話完結の短編です。
すごく沁みました。
余計な事はなく、大切なことだけが優しく丁寧に表現されていると感じました。

LGBTQQIAAPPO2S などと、セクシャリティの多様性を分類して言葉を当てはめるのは、当事者にすれば安心感を得られるし、マジョリティからすれば理解する手助けになっていると思います。
でもどれだけ細分化しても、個々人でちょっとづつ違うのではないか?
「その人」は誰でもない何でもない「その人」であって、向き合う時には「その人」を見る事が何よりも大事なのではないか?

今作品を読むと、そんな当たり前なことがなかなかできない自分をちゃんと軌道修正してくれます。

そして素直であることは何にも代え難い純白の美しさが有ると感動しました。
一線を超える時に攻めが「土足」という言葉を使います。
土足だと解っていながら踏み込む情動にゾクゾクしました。
修正は白抜きでした。
いいねしたユーザ21人
レビューをシェアしよう!